研究会による商品化支援
−染色CAD/CAMシステム研究会−

 近年、消費動向を反映した迅速な製品開発が求められており、これにはコンピュータを用いたモノづくり技術が重要となっています。工業試験場では、平成13年に、デジタル画像データを利用するテキスタイル用インクジェットプリンタと三次元衣服シミュレーションからなる染色CAD/CAMシステム装置を導入しました。これに伴い、同装置を活用した繊維製品開発のための研究会を発足しました。
 この研究会では、織布・染色加工業や繊維商社を中心に県内18企業が参加し、各自が自社の製品開発に取り組んでいます。その成果として、ヨサコイ用の踊り衣装(半纏)やイベント用垂れ幕などがこれまでに商品化されています。また一方、研究会参加企業がお互いに協力して新分野商品の試作開発を行う取り組みも行っております。昨秋の第30回石川県デザイン展では、研究会として出品した友禅柄の傘と、写真をアレンジして文様にしたクッションが入賞しました。
 工業試験場では、今後もこれらの装置を利用した新商品開発の技術支援を積極的に行っていく予定です。

デザイン展へ出展した傘とクッション


担当 繊維生活部 沢野井康成 (さわのいやすなり)
専門 染色仕上げ加工
一言 染色仕上げ加工に関する技術的課題・ご質問等は、遠慮無くご相談ください。



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