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陶磁器に使用している上絵具は、一般的に絵具を800℃前後で溶融させ、かつ高い透明性を生み出すため酸化鉛を含んでいます。鉛成分の溶出については、食品衛生法により「飲食器からの鉛溶出規格基準」が定められています。2000年に国際規格であるISOの鉛溶出規格基準が改正(強化)され、これに伴い食品衛生法の改正も予想されています。このため食品衛生法への完全対応及び消費者への安全性の配慮から、工業試験場では鉛成分を全く含まない無鉛和絵具の開発を行ってきました。 また、昨年度から、業界と協議しながら無鉛和絵具の商品化に向けた試験を行っており、平成16年1月8日に石川県九谷陶磁器商工業協同組合連合会と無鉛和絵具の技術移転に関する覚書を調印しました。 ※和絵具:九谷焼、有田焼、京焼等で使用される透明性の高い陶磁器用上絵具 |
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覚書の調印式 |
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担当 | : | 九谷焼技術センター 木村裕之 (きむらひろゆき) |
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専門 | : | 陶磁器 |
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一言 | : | 無鉛和絵具を使用した九谷焼製品が広く普及することを期待します。 |
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