技術が光る! 石川の織物

織物名「時雨」を使った現代着物を発表

 工業試験場は繊維製品の企画開発に熱心な県内企業36社と「新繊維製品開発グループ」を組織し,新しい織編物を共同開発しています。今回,その成果の一つである「時雨(しぐれ)」とこれを用いた現代着物を,1月17から2月14日まで金沢ステーションギャラリに展示しました。「時雨」は,平成12年度全国繊維技術交流プラザにおいて最高賞の中小企業長官賞を受賞したものです。
 その特徴は,たて糸にポリエステル糸,よこ糸にストレッチ糸(スパンデックスにポリエステル糸をカバリングして,伸縮性を付与した糸)を使用し,たてよこ糸密度のバランスと仕上げ加工に工夫を加えて,不規則な密度斑と「しぼ」を出現させています。この「時雨」模様を用いた着物のデザインは,女性が気軽に装うことができる現代風になっており注目を集めています。
金沢ステーションギャラリでの展示
金沢ステーションギャラリでの展示

担 当 :繊維部 森 大介

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