製造エリアへ戻る

真空熱処理炉

真空環境での光輝熱処理により、酸化や脱炭を抑制し金属材料の特性を最適化

真空熱処理炉

メーカー・型式情報

メーカー:中日本炉工業(株)
型 式:NVF-30-P

装置概要

真空熱処理炉は、金属材料に対して表面の酸化や脱炭を生じない光輝熱処理が可能で、例えば鉄鋼材料等に対する機械的性質の改善に使用されます。

具体的には、ダイス鋼、ハイス鋼等の工具鋼やマルテンサイト系ステンレス鋼の焼入れ、焼戻し処理をはじめ、オーステナイト系ステンレス鋼の固溶化処理、析出硬化系ステンレス鋼の析出硬化処理など様々な材質の熱処理が行えます。

主な特徴

真空中で加熱

真空環境で加熱することにより、金属表面の酸化や脱炭を防止し、高品質な熱処理を実現します。

加圧ガスで急速冷却

加圧ガスによる急速冷却で、理想的な金属組織を形成し、優れた機械的特性を実現します。

シミュレーション検証

シミュレーションで推測した熱処理ひずみや硬さなどを実機で検証しながら、処理条件の改善に活用できます。

主な仕様

炉内寸法

幅200×高さ200×奥行300mm

最大積載量

30kg

処理温度

常用500℃~1200℃(最高1300℃)

真空度

7×10-3Pa以下

冷却速度

最大1150℃から150℃まで15分以内

冷却ガス

窒素、アルゴン

用途例

  • 鋼の真空焼入れによる機械的特性の向上
  • 熱処理シミュレーション結果の実機検証
  • マルテンサイト系ステンレス鋼の焼入れ・焼戻し処理
  • オーステナイト系ステンレス鋼の固溶化処理
  • 析出硬化系ステンレス鋼の析出硬化処理
  • 工具鋼の高精度熱処理