| 試験内容:マイクロスコープ観察 の検索結果 | ||||||
| 整理番号 | 欠点名 | 試料形態 | 糸使い | 欠点発生状況 | 所 見 | 詳細表示 |
| S-4 | たて筋(糸形状異常) | 織物 | 絹 | たて方向に数本の淡色の筋が見られる。 | マイクロスコープ観察の結果、欠点糸には偏平になっているフィラメントが混じっており、これが淡色に見え、・・・・・ | 詳細表示 |
| S-10 | たて筋(静電気因) | 織物 | 絹 | たて筋は濃く見えるところと、淡く見えるところがある。筋は長さ5cm位から20cm位で消えている。糸斑・・・・・ | 顕微鏡で観察すると、濃く見えるところは糸が出っ張ったり、よろけたりして太く見える。この糸をほぐしてみ・・・・・ | 詳細表示 |
| S-12 | たて筋(張力異常) | 織物 | ポリエステル | 織物の中ほどに7〜8mmの間隔で2本、それから約15mm離れたところに同様な間隔で2本、計4本のたて・・・・・ | この種のたて筋の原因としては、セット温度が低い時、仮撚時の撚数の違い、またはフィード率の違い、原糸の・・・・・ | 詳細表示 |
| S-18 | たて筋:サシ(精練不良) | 織物 | 絹 | 半駒羽二重の紋付生地で黒色に染色された後に発見されたサシである。2〜20mmの白っぽい糸が織物全面に・・・・・ | 欠点糸に付着している物質は各種の薬品で処理しても容易に脱落せず、接着性の強い物質であると考えられる。・・・・・ | 詳細表示 |
| S-21 | たて糸吊り(異常張力) | 織物 | レーヨン、ポリエステル | 黒地に白線の入った交織織物であるが、欠点部分の白線の太さが正常部分に比鮫して細くなっている。 | ポリエステルの黒地にレーヨン糸を等間隔に配列した交織ストライプポーラのたて筋欠点であるが、顕微鏡で観・・・・・ | 詳細表示 |
| S-22 | たて筋(筬筋、筬当り) | 織物 | ポリエステル | たて筋は染色後に発見されたもので、耳端から40〜50cm位までの範囲でランダムに発生している。生地は・・・・・ | 写真1は織物の顕微鏡写真であるが、中央のたて筋糸が疵つき濃染されていることがわかる。写真2、3はたて・・・・・ | 詳細表示 |
| S-24 | よこ斑(杼ずれ) | 織物 | ナイロン、ポリエステル/綿混紡糸 | 樹脂加工された濃紺の生地に、よこ方向に沿って白い斑が4〜50cmにわたって付着している。一見して杼ず・・・・・ | 試験の結果、杼ずれ欠点であることが判明した。理由は(1)たて糸のフィラメントの一部が溶融し、杼の方向・・・・・ | 詳細表示 |
| S-25 | よこ斑(杼ずれ) | 織物 | ポリエステル | 織物の所々に、よこ糸に添っておよそ2〜3mmの長さで白っぽく異常な光沢を呈している欠点が、たて方向に・・・・・ | この織物を顕微鏡で観察すると、肉眼ではよこ方向の欠点のように見えるが、実際はたて糸に発生した欠点であ・・・・・ | 詳細表示 |
| S-26 | よこ斑(異常張力等) | 織物 | ポリエステル/麻混紡糸 | 正常部分のシボ立ちが大きく欠点部分は小さい。欠点部分の色は淡く見える。欠点部分と正常部分の境に口合せ・・・・・ | 織物密度や混紡率においては差異は認められないが、強伸度測定の結果から、よこ糸が部分的に弱っていること・・・・・ | 詳細表示 |
| S-27 | よこ斑(油剤付着) | 織物 | 絹、アセテート | よこ方向に4〜10cm程度の濃染糸がランダムに入っている。染色は引染めによるボカシ染めである。 | よこ糸には絹とアセテートの合撚糸が使用されており、顕微鏡で観察すると絹糸が濃染していることがわかった・・・・・ | 詳細表示 |
| S-32 | よこ斑:ジャー(湿度因等) | 織物 | ベンゾエート | よこ糸の方向に細かい隙間が短くあるいは長くでき、あたかもよこ引けか、部分杼間のように見える。特に夏季・・・・・ | ジャー欠点はたて糸がアセテート使いに最も出易く、その他レーヨン、ベンベルグなどにもみられる。たて糸の・・・・・ | 詳細表示 |
| S-33 | よこ斑(張力異常) | 織物 | 絹 | 織物全反の数か所にたて方向で50〜60cmから2〜3mの長さで、全巾に鬼シボ状の欠点が現われている。・・・・・ | よこ斑部分のよこ糸と正常部分のよこ糸を織物からはずして比較してみると、欠点糸のクリンプが大きいことが・・・・・ | 詳細表示 |
| S-34 | よこ斑(異常張力等) | 織物 | 絹 | よこ斑部分は太繊度糸を織込んだようにみえ、全反にランダムに発生している。 | よこ糸の織縮み率試験の結果、よこ斑部分のよこ糸は弛んだ状態で織られていることが推察される。なお、この・・・・・ | 詳細表示 |
| S-37 | よこ斑(撚異常) | 織物 | ポリエステル | ウォータージェットルームで織られたポリエステルシャーである。織物一疋に3か所のよこ斑が発生しており、・・・・・ | 欠点部分はよこ糸密度が異なっているように見えたが、実際には密度に差はなかった。撚数を測定した結果、正・・・・・ | 詳細表示 |
| S-47 | 風合い違い:幅不同(異常張力) | 織物 | アセテート、ナイロン | アセテートの補強糸としてナイロン糸を合糸した交織織物で、幅不同とシボ斑の欠点が発生。正常部分は幅が狭・・・・・ | 織縮み率試験の結果、正常部分のよこ糸はアセテート糸もナイロン糸も同じ長さであるのに対して、欠点部分は・・・・・ | 詳細表示 |
| S-51 | よこ段(口合わせ違い) | 織物 | 絹 | よこ方向に、はっきりとした織段が生じている。 | 本欠点は、製織時に口合わせを間違えたために、織段が現われたものである(よこ糸同口)。・・・・・ | 詳細表示 |
| S-55 | 風合い違い(織機因) | 織物 | ポリエステル、綿 | ポリエステルと綿の交織織物で綿を染めてある。織物の中央を境にして左右の風合が異なった欠点で挿入口側(・・・・・ | 革新織機特有の左右風合い違い欠点である。よこ糸を挿入する時は開口が大きいため糸に何らの損傷も与えない・・・・・ | 詳細表示 |
| S-56 | チカ(織機因、糊付因) | 織物 | アセテート | 布面がざらざらして異常な光沢を生じており、よこ糸の配列が不均一になっている。 | チカ欠点はたて糸がよこ糸と組織するとき、屈曲が部分的に大小不均一となり、布面がザラザラして光沢がくも・・・・・ | 詳細表示 |
| S-58 | たて筋(ストリップ疵) | 織物 | ポリエステル | 布面にひっかいたようなあれ疵が生じている。 | 一般に、ストリップ疵は製織時に生ずるものであるが、本欠点は、サイジングの停止中に生じたものであり、織・・・・・ | 詳細表示 |
| S-61 | 汚れ(原糸不良) | 織物 | 絹 | 絹羽二重の生機のよこ方向に茶褐色の汚れが断続的に入っている。撚糸工程による油汚れに類似している。 | 汚れの原因は、製織工程から製糸工程まで遡って種々考えられるが、本事例の場合は汚染されている部位のよこ・・・・・ | 詳細表示 |
| S-63 | たて、よこ筋(原糸異常) | 織物 | ナイロン | たて、よこにカスリ調の濃染異常糸が多発している。異常濃染部の長さは不規則で数mmから約150mm程度・・・・・ | 異常部を中心に織物の断面写真を撮影したところ、正常糸に比較して繊維のフィラメントの直径が約2倍程度太・・・・・ | 詳細表示 |
| S-64 | たて縞(張力斑) | 織物 | ポリエステル | 生機のほぼ全面に雨縞状のたて縞が入っている。光にすかして見るとさらにはっきりと認められる。 | 肉眼及びマイクロスコープによる観察の結果、本欠点のたて縞はたて糸の間隔が不同であるための欠点であるこ・・・・・ | 詳細表示 |
| S-67 | たて縞(張力斑) | 織物 | ナイロン | ウォータージェットルームで織られた生機の全面に、たて方向に黒っぽく見える糸と白っぽく見える糸が不規則・・・・・ | 肉眼観察では、黒っぽく見える糸と白っぽく見える糸は一部に生じているパッカリング状の欠点の出方と関係が・・・・・ | 詳細表示 |
| S-70 | たて筋(異原糸混入) | 織物 | ポリエステル | 淡緑色の織物に白っぽく見える1本のたて筋が入っている。生機では全く認められず、染色後に発見されたもの・・・・・ | たて筋糸には異種の繊維が混在しており、これを赤外吸収スペクトル測定で鑑別したところ、セルロース系の繊・・・・・ | 詳細表示 |
| S-71 | たて筋(異原糸混入) | 織物 | ポリエステル | 生機前付染めで発見、分散染料では濃染される。カチオン染料では染まらず、POY(半延伸糸)のような糸が・・・・・ | 電子顕微鏡観察の結果、異種糸の混入であることがわかった。正常糸のフィラメント繊度は均一であるが、異常・・・・・ | 詳細表示 |
| S-75 | たて筋(糸傷) | 織物 | ポリエステル | この欠点は生機では発見されず、試験染めしたところ、たて筋が約17cm(たて糸本数約1,000本)の周・・・・・ | この欠点は、撚数、フィラメント数には差異がなかったが、濃色に見える欠点糸は、電子顕微鏡写真に示すよう・・・・・ | 詳細表示 |
| S-76 | たて筋(糸傷) | 織物 | ポリエステル | ウォータージェットルームで織られたポリエステルジョーゼットを反末染めしたところ、ノズル側から約77c・・・・・ | 本欠点はたて方向の欠点に見えたが、拡大観察の結果から一定箇所のよこ糸のフィラメントが擦過されたような・・・・・ | 詳細表示 |
| S-77 | たて筋(ラメ糸切れ) | 織物 | 絹、ラメ糸 | たて糸に約4cm間隔で2本ずつの金色ラメ糸が入っている捺染絹ジョ−ゼットの仕上り品である。地糸は異常・・・・・ | 顕微鏡で観察すると、地糸には異常が認められないが、ラメ糸の数本が切れている箇所があり、また、写真に見・・・・・ | 詳細表示 |
| S-78 | よこ斑(張力斑) | 織物 | ポリエステル | ウォータージェットルームで製織された生機に、継ぎ節を境にして嵩高性の少ない感じのよこ斑が現われている・・・・・ | この織物のよこ糸はウーリー加工糸に追撚をしたものであるが、実体顕微鏡で見ると異常部のZ撚糸が嵩高性が・・・・・ | 詳細表示 |
| S-79 | よこ斑(糸繋ぎ異常) | 織物 | 絹 | 生機では異常が発見されなかったが、精練仕上げ後に1反の2〜3か所に4〜5mmの長さのたてじわが全幅に・・・・・ | マイクロスコープ観察および撚数測定の結果、撚糸の継ぎ節を境にして撚数が次第に変化している。このために・・・・・ | 詳細表示 |
| S-86 | 斜め段(撚斑) | 織物 | ポリエステル | よこ糸にウーリー加工糸の追撚糸を使ったウォータージェットルームで織られたクレープデシンを試験染めした・・・・・ | この織物の濃淡の段は、よこ糸に平行ではなく、いわゆる斜め段であることが判った。これは通し幅の1/2に・・・・・ | 詳細表示 |
| S-88 | 異物付着(風綿) | 織物 | ポリエステル | この欠点は生機では発見されず、染色仕上後に発現したものである。白い小さな節が所々にあり、風綿が飛び込・・・・・ | 織込まれた異物は綿であることがわかった。風綿がどのようにして糸に付着したかは不明であるが、付着状態か・・・・・ | 詳細表示 |
| S-92 | 目寄れ(当たり) | 織物 | 綿、ポリエステル | 仕掛り3台中全台に当たり疵が反末染で発見された。生機検査や織機上では見つけることは出来ないが、織物の・・・・・ | たて方向に濃く見える部分と白っぽく見える部分の当たり部分を拡大鏡下で観察すると、たて・よこともに糸の・・・・・ | 詳細表示 |
| S-95 | 汚れ(原糸異常) | 織物 | 絹、銀糸 | 絹帯地のたて糸1本に汚れが付着している。その汚れは3〜5cm位の長さで濃い黒褐色を呈しており、長さ方・・・・・ | 汚染糸には鉄分が多く含んでいることが判明した。シュウ酸や塩酸で色がうすくなるということもその証拠であ・・・・・ | 詳細表示 |
| S-103 | たて縞(異原糸混入) | 織物 | ポリエステル | 染色加工上りで、光沢差のような白っぽい筋状の縞が発現した。 | たて縞部分の合撚糸には、ポリエステル42d/108fの糸が使用されている。ポリエステル37d/24f・・・・・ | 詳細表示 |
| S-107 | たて縞(整経因) | 織物 | ポリエステル | 細かいたて縞が全幅にわたって発現している。1ロット全数に欠点が発生した。生機でも見える。 | たて糸のフィラメントが多層集束形と偏平集束形のものがあり、これが約3mmのピッチで配列したために生じ・・・・・ | 詳細表示 |
| S-115 | たて筋(原糸異常) | 織物 | ポリエステル | たて筋はノズル側耳より25cmのところに濃染で3〜4本発生している。このたて筋はと生機検査、反末染で・・・・・ | 本濃染のたて筋は、物性およびフィラメント断面形状の比較により、原糸欠点により発現したものと判断される・・・・・ | 詳細表示 |
| S-119 | たて筋(サイジング不良) | 織物 | ナイロン | ビームトゥビームによる準備工程を経てWJLで整織されたもので、仕掛け3疋目よりたて筋が発現した。この・・・・・ | 本欠点のたて筋は、製織巾にたて糸の糊剤が部分的に脱落したことに原因する。これは、開口運動中の綜統が数・・・・・ | 詳細表示 |
| S-123 | たて筋(糸繋ぎ異常) | 織物 | ポリエステル、ポリエステル/綿混紡糸 | たて筋は疋内に1〜2筒所あり、結び目を中心に片側約30cm位ずつ程淡染している。たて糸は、POYから・・・・・ | POY仮撚時のテール結び作業又はテール結びが移行する時に、何らかの衝撃によって糸が過大張力を受けて、・・・・・ | 詳細表示 |
| S-124 | たて筋(糸混入) | 織物 | ポリエステル | 生機検査、反末染検査で発見されず、加工上りで発生したもので、加工色3色すべてに発現し、サイジング1ロ・・・・・ | 本欠点は仮撚方向が反対の糸が混入したため、染色加工においてトルクが正常糸とは逆の方向に発生したことに・・・・・ | 詳細表示 |
| S-127 | よこ斑(原糸異常) | 織物 | ナイロン | よこ斑は白っぽく見える段状のものと、薄く見える段状のものと2種類あり、正常部分との境目が鮮明である。 | よこ斑部分の糸は、薄段、白い段の両者とも、正常部分の糸に比較して、繊度が異なっている。又、フィラメン・・・・・ | 詳細表示 |
| S-128 | よこ斑(原糸異常) | 編物 | ポリエステル/レーヨン混紡糸 | 丸編機(48口)で編成したもので、加正後たて方向に約10mmの間隔で濃淡の段が発現した。生機検査では・・・・・ | 紡績糸の表面のレーヨンの現れ方に濃色部と淡色部に差があること、および見掛繊度と撚数に周期性があること・・・・・ | 詳細表示 |
| S-139 | 風合い違い(撚斑) | 織物 | ポリエステル | 加工上りの検査で、楊柳調のしぼ立ちやふくれの異常が発見された。異常部分は正常部分に比べて、しぼ立ちや・・・・・ | 本欠点は、欠点部分のふくれの組織部分に使用されているよこ糸のS撚糸の撚り数が約7%不足しているために・・・・・ | 詳細表示 |
| S-144 | よこ段(張力斑) | 織物 | ポリエステル | 生機検査、反末検査で発見されず、加工より検査で発見された。WJL2台で仕掛け、2台ともに発生した。加・・・・・ | 正常部と色段部の比較では、織縮み率に差があり、色段部のよこ糸は、緊張された状態で織り込まれていること・・・・・ | 詳細表示 |
| S-150 | 汚れ(異物付着) | 織物 | ポリエステル | 生機の片面に微小な固形物(1mm以下)が付着した。異物は黒いネズミ色で無数に付着しており、ブラシをか・・・・・ | 織機の巻取機構のサーフェスローラ、ガイドローラ、プレッシャーローラ等のゴムスリップを巻いてある各ロー・・・・・ | 詳細表示 |
| S-160 | 光沢斑(当たり) | 織物 | レーヨン、アセテート | 加工後、織物の中央部に斑点状に光沢斑が発生した(織物を斜め方向から見るとよく分かる)。生機の段階で汚・・・・・ | マイクロスコープで織物の表面を全体的に観察すると、たて糸(白い方)の並びに変化が見られる。正常部分の・・・・・ | 詳細表示 |
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