■技術開発の背景 当社では早くから「社長の目」、「ママの目」といった遠隔地映像転送システム開発に取組んできました。また近年の急速なブロードバンドの普及によって、安価で高速な回線を利用することができるようになりました。それに伴い遠隔地映像転送システムへのニーズが高まってきたと同時に、多くの企業が参入するようになりました。 そして今回、当社での事例で遠隔地の現場で生じた問題点を速やかに把握し、関係者同士で解決策を話し合いたいという要望がありました。このような要望に対応することがビジネスチャンスであり、システムの差別化になると考えて開発いたしました。 ■技術開発の内容 1.多彩な機器(カメラ、顕微鏡、機械装置等)接続とwebブラウザでの遠隔操作を行えるようにしました。 2.それぞれ遠隔地にいる担当者同士が現場の状況を共有しながら会議を行えるようにしました。 3.画質、圧縮率に優れたJPEG2000を採用いたしました。(webカメラシステムでの実用化日本初) 4.MPEG4カメラによる実況中継や、録画した動画のオンデマンド配信を行えるようにしました。 (図1 基本画面) ■製品の特徴 顕微鏡の画像や機械装置の制御によって、遠隔地にいる担当者が現場で生じた問題点を迅速に把握することができます。また、音声通話により遠隔地にいながらにして対応を議論することができます。このように、現場で生じた問題を複数の担当者が共有し議論することによって、迅速且つ低コストで問題解決を行うことができます。 (図2 機械装置制御画面) ■今後の展開 機械装置制御においてBluetoothを採用することにより、現場の無線化や複数の機械装置の制御を行えるようにし、付加価値を高めていきます。また、現在は屋内のみでしか利用できないので工事現場のような屋外でも利用できるようにしていきたいと計画しています。 (図3 システム構成例) |
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