ノイズ撃退設備を開放
--- 電磁ノイズ測定・試験評価機器を導入 ---

電波無響室  平成9年5月に新分野の技術開拓を目指すための産学官共同研究施設として「石川県新分野創造開発支援センター」が工業試験場に隣接して設置されました。
 同センター内には,IEC(国際電気標準会議)を始め,日本の自主規格(VCCI)や米国連邦規格(FCC)に適合可能な「電波無響室」が設置されており,下表に示す電磁ノイズ性能を評価する各種試験機器が整備されています。
 表中の(1)は,発生した電磁ノイズ強度を測定する機器で,(2)は電子機器の電磁ノイズ障害を評価する測定機器です。
これらの機器は,企業の皆様が自由に使用できる開放試験設備となっています。詳細は,担当者までご連絡ください。
 
電波無響室内に設置されている電磁ノイズ測定・試験評価機器
設 備 名仕  様内  容
(1) エミッション測定装置測定周波数:150kHz〜1GHz機器が放射する電磁波と電源ラインノイズを測定
電磁放射分布計測システム測定周波数:500kHz〜1.5GHzプリント基板から放射されるノイズの強度分布を測定
EMIノイズセンサ測定周波数:100kHz〜1GHzプローブによって測定対象物から放射されるノイズを測定
電源ライン観測装置測定電圧:0〜2kV電源ラインに重畳しているインパルスノイズを測定
(2) 静電気許容度試験機最大電圧:30kV静電気放電に対する評価試験
イミュニティ試験装置最大電界強度:10V/m
最大電圧:10V
電磁波や電源ライン等から入るノイズの耐性試験
EFT/Bノイズシミュレータ最大電圧:4.5kVスイッチングによる妨害に対する耐ノイズ試験
雷サージ許容度試験機最大電圧:15kV誘導雷現象に対する評価試験
雑音許容度試験機最大電圧:3kV急峻で広帯域の周波数成分を含む耐ノイズ試験
電源電圧変動許容度試験機出力電圧:入力の100%〜30V電源電圧の瞬間的な停電や変動に対する試験

(担当:機械電子部 吉村慶之)



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