主要業務の紹介


−研究開発

[研究交流]
(1) 国際共同研究開発事業(繊維部)
  イタリアのシルク研究所が得意とするシルク関連技術と工業試験場が得意とする合成繊維関連技術を融合し,シルクの風合いや特性(吸水,吸湿性等)を持つ高付加価値ポリエステル織物を開発する。
(2) 国際フェローシップ推進事業(科学技術振興事業団)(化学食品部)
  科学技術庁(STA)フェローシップ制度で派遣された外国人研究者を受け入れ,共同研究を行う。
石炭灰を原料としたマイクロポーラスやメソポーラスセラミックスを合成し,その触媒機能や吸着機能等の特性評価を行うとともに,それらの応用製品の研究を行う。
(3) 国内大型研究交流事業

電磁波遮蔽新素材基礎研究「生活・社会基盤研究−地域先導研究」(文部科学省)(プロジェクト)
炭素繊維をベースとした織物及びその複合織物を開発し,オフィスルーム等で使用できる電磁波シールド素材を開発する。また,電磁波シールド効果について,より実際の製品に近い状態での高精度なシールド効果評価法を開発する。

(新)分散バイオ実験環境の情報統合化と遺伝子診断システムの開発 「地域新生コンソーシアム研究開発事業(NEDO)」(プロジェクト)
生物情報科学の分野で,DNAの強力な解析手法である2次元電気泳動法の自動化により遺伝子診断システムを開発する。
省資源型プラスチック製造システムの開発「地域産学官連携豊かさ創造研究開発プロジェクト事業」(繊維部)
一般の発泡プラスチックよりも気泡が小さいマイクロセルラープラスチックの射出成形技術の研究と,ブロー成形による軽量なプラスチック容器の成形技術を開発する。
仮想現実テレインタラクションによる伝統工芸品試作システムの開発(文部科学省)(プロジェ クト)
仮想空間(バーチャルリアリティ)の中で,触覚・力覚センサを有効活用し,臨場感の高い伝統工芸品の試作体験ができるシステムを開発する。さらに,ネットワークの利用により遠隔地からの工芸品の協調的な試作作業が可能なシステムを開発する。
視覚障害者のための文字コミュニケーション技術開発「地域産学官連携豊かさ創造研究開発プロジェクト事業」(製品科学部)
指先センサによる非目視手書き文字の認識により,どのような文字を書こうとしているのか,その意志を認識する視覚障害者用の文字コミュニケーション技術を開発する。

[特別研究]
 [新分野創造開発支援]

(1) セキュリティ技術等応用業務支援システムの研究開発(プロジェクト)
  イントラネットに対応した文書決裁システムにおいて,実文書との連携を図るシステムの開発及び情報セキュリティ技術の導入に関する研究を行う。
(2) 医用マイクロマシンのための圧電素子(センサ・アクチュエータ)の開発(化学食品部)
  圧電セラミックスなどの研究成果を基礎にして,微小化が要求される医療用マイクロマシン用の圧電アクチュエータなどの試作評価を行う。
(3) 電磁波遮蔽新素材応用研究(化学食品部,機械電子部)
  電磁波吸収材としてのフェライトの作製及びシールド材との複合化による電波吸収体の研究開発を行う。また,高周波領域での遮蔽性能や吸収性能の評価手法について研究する。
(4) 微生物を活用した廃油処理技術の研究開発(プロジェクト)
  空港周辺地域の環境保全のため,地域に生息する微生物などを活用し,希薄系廃油を処理するシステムを開発する。また,新たに迅速に油を分解する微生物を探査し,処理時間の短縮を試みる。
 [試作開発支援システム開発事業]
(5) 機械部品の迅速試作システムの開発(機械電子部)
  設計変更の方向付けや加工条件の設定等,設計・製造担当者の判断作業に必要な内容やノウハウを提供する技術を確立し,高品質・高付加価値製品の試作開発を迅速に行うシステムを構築する。
(6) 仮想触覚技術による質感提示システムの開発(製品科学部)
  VR技術を用いて,設計物の形状を立体的に表示するとともに,触覚や反力を擬似的に発生させ,設計者が重量感や凹凸感を容易に把握できるようなシステムを開発する。
 [IT製品製造技術開発事業]
(7) (新)電子部品の高信頼性接合技術開発(機械電子部)
  IT製品に採用される高密度実装電子基板上のはんだ接合技術の解析・評価を行い,信頼性の高い接合技術を開発する。
(8) (新)IT製品用軽金属筐体の高品位成形技術開発(機械電子部)
  軽量性,電磁シールド性,放熱性に優れるMg合金を,携帯電話等のIT機器筐体へ応用するため,プレス鍛造による張り出し成形技術を開発する。
 [新技術対応型研究開発]
(9) (新)マイクロ分析装置のための加工技術開発(地域結集型研究開発支援事業) (プロジェクト)
  基板上に幅・深さ数10μm〜数100μmの溝等を形成する微細加工技術及び微量な液体中の物質を電気的に制御するための電極等の要素技術を開発する。
(10) (新)玄米を用いた新清酒製造法の開発(化学食品部)
  香味性に特徴のある新清酒製造のため,玄米または精白度の低い米を用い,エネルギー消費が少なく米糠の排出を抑制した,環境にやさしい清酒製造法を開発する。

(11)

(新)IT活用指導相談ガイダンスシステム開発(情報指導部,製品科学部)
  メールやホームページを活用した技術相談に迅速に対応するため,問い合わせを自動で解析し,適切な専門家に配信する。さらに,問い合わせと回答内容を合わせてFAQとして蓄積できるシステムを開発する。
 [部局横断プロジェクト]
(12) (新)海洋深層水利用技術開発事業(プロジェクト)
  海洋深層水を深層水対応型淡水化装置で淡水と濃縮海水に分離し,得られた淡水と濃縮海水を超高圧装置等を用いて食品(漬物等),化粧品(化粧水等)へ利用し,従来の深層水を使った製品とは異なる特徴を持つ新製品を開発する。

(13)

地域環境浄化システム開発事業(プロジェクト)
  県内の各公設試験研究機関が得意とする専門領域を組み合せ,地域完結型の環境浄化システムを確立する。工業試験場では,工場から排出される有害廃棄物を超臨界水で分解する技術を開発する。
 [環境調和型繊維技術広域共同研究事業]
(14) 環境適合性繊維処理技術による新機能素材の開発(国補)(繊維部)
  国内の繊維産地(石川県,群馬県,愛媛県,和歌山県,京都府)の公設試験研究機関が連携し,環境調和型新繊維技術の開発を行う。工業試験場では,超高圧処理技術の応用により排出される染料や化学物質の低減可能な加工技術を開発する。
 [県内公設試験研究機関共同研究開発事業]
(15) (新)県産材の高機能化とインテリア空間への応用(製品科学部)
  林業試験場,関連業界との共同研究により,材料改質による県産材の高機能化を図り,具体的な家具,建具,インテリア内装材等の商品を開発する。

(16)

(新)未利用農業廃棄物を利用した徐放性肥料の開発(化学食品部)
  農研センターとの共同研究により,作物の生長等に必要な種々の肥料を,農業廃材と生分解性樹脂を混合した材料に包み込んだ新規徐放性肥料を開発し,肥料使用量の削減,労力の省力化による安定的な作物育成を図る。

(17)

生体計測技術を用いたユニバーサル製品の研究開発(製品科学部)
  リハビリテーションセンターとの共同研究により,高齢者や障害者の身体及び動作特性を定量的に把握することで,県内製品を対象に誰もが安全で快適に利用できるユニバーサルデザイン化を行う。

(18)

機能性セラミックス皮膜形成技術の研究開発(化学食品部)
  九谷焼試験場との共同研究により,有害物質を分解する光触媒機能性を有する外壁用陶板等を開発するため,陶磁器・タイル等の表面に透明な酸化チタン皮膜を形成する技術の開発を行う。

[経常研究]

(1) 感性情報処理技術の応用研究(情報指導部)
  消費者の価値観,ニーズの多様化に対応するため,人間が持つ感性(好みや趣向)を定量的に分析し,製品設計やシステム制御に反映する手法の検討,開発と評価を行う。
(2) 環境対応型電子材料技術の研究(機械電子部)
  環境・医療・福祉分野で利用可能なセンサ素子及び県内電子業界で必要とされている環境に優しい半導体材料を開発する。
(3) 素形材の高機能部材化技術の研究(機械電子部)
  素形材の欠陥部を肉盛り溶接補修する場合,異材(金型材と溶接材)を融合させる技術及び後工程で行う熱処理,表面改質技術を開発する。
(4) (新)糸加工時における斑制御技術の開発(繊維部)
  繊維産業の商品開発力を支援するため,特殊な糸を製造するときの加工技術として糸の撚数や太さに斑を付与する制御技術を開発する。
(5) 機能性色素を応用した繊維材料の開発(繊維部)
  繊維産業の商品開発力を支援するため,審美性や昇華性などの機能性を有する色素を糸製造時に直接練り込んで着色した繊維材料を開発する。
(6) 環境調和型繊維製品の開発(繊維部)
  繊維産業の企画力向上を支援するため,紡糸から糸加工・素材・製品加工までの一連の設備により,機能性素材及び製品を開発する。
(7) 機能性漆塗膜の研究(製品科学部)
  多様な漆器新製品の開発のため,様々な光輝材料を利用した光輝性漆塗膜を開発する。また塗膜の視角によってキラキラと輝く特性を3次元変角光度計で評価する。
(8) 騒音環境における音声認識システムの実証化研究(製品科学部)
  スペクトル変動,雑音付加に対応可能な音声認識システムを開発し,工場の騒音環境において検査データ音声入力の動作試験を行うことで,システムの実証化を図る。
(9) (新)食品製造副生物の高度利用技術に関する研究(化学食品部)
  食品加工の際に生じる副生物(クルミくず,魚介類の煮汁等)について,機能性成分の分析を行うとともに,この副生物の機能性を生かした食品への利用法を開発する。
(10) 新素材の分析技術高度化研究(化学食品部)
  新素材開発を支援するために,高精度・高感度分析方法で必要不可欠な前処理材として,アミノ酸を担持した分離機能材料を新たに調製し,鉄,銅等の金属の捕集・分離方法を確立する。




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