令和2年度研究外部評価結果の概要

1 概要

  県民ニーズや産業界の高度化、多様化するニーズを踏まえ、かつ官民の役割分担の中から効果的・効率的な試験研究活動を行っていくことが重要となっている。これらを実現するため、研究課題の設定から研究成果に関し、適切な評価を実施する仕組みを整備することが必要である。
  石川県工業試験場では、石川県試験研究評価指針(平成16年3月26日策定)に基づいて作成した試験研究評価に関する実施要領に従って、研究開発事業の活性化と成果普及の促進および客観性の確保を目的に研究外部評価を実施した。
       
2 開催日 (研究テーマ数)
部 会 開 催 日 事前評価 中間評価事後評価
機械金属部会 令和2年10月7日(水)
電子情報部会 令和2年10月9日(金)
繊維生活部会 令和2年10月8日(木)
化学食品部会 令和2年10月6日(火)


3 評価方法

  事前に開催した研究内部評価委員会において、研究外部評価の対象テーマを決定した。そして専門的立場からの有益な評価を得るため、昨年と同様に研究テーマを機械金属、電子情報、繊維生活、化学食品の4分野に分類し、それぞれの分野別の評価委員会で外部評価を実施した。  各評価委員会では、研究テーマ毎に事前に委員に送付した研究評価調書と説明資料に基づいて、当日、研究テーマの主担当者がプレゼンテーションを行い、質疑応答により評価した。
  なお、採点方法は、研究テーマ毎に研究の必要性、計画の妥当性、目標の達成度、成果の発展性などの評価基準を設定し、各評価基準で5点法による評点を行ったあと、合計点を算出し、全委員による平均合計点を最終的な評価点とした。また総合評価については、最終評価点をA〜Eの5段階(事前評価)、A〜Dの4段階(中間評価)、A〜Cの3段階(事後評価)に区切り、優劣を判定した。  さらに数値的評価以外に委員からの助言や意見はコメントとしてまとめた。
   
1) 5点法による評価
5:極めて優れている 4:優れている 3:普通 2:要改善1:劣っている

                         
2) 総合評価(各基準の5段階評価の合計点により判定)
事前評価
(20点満点)
A:優先実施(20〜18点)     B:実施(17〜14点)       C:改善後実施(13〜10点)
D:必要性低(9〜8点)      E:必要性無(7点以下)
中間評価
(20点満点)
A:優先継続(20〜17点)     B:継続(16〜12点)       C:改善後継続(11〜8点)
D:中止(7点以下)
事後評価
(15点満点)
A:予想以上(15〜11点)     B:目標達成(10〜6点)     C:達成不十分(5点以下)


4 評価結果

 令和2年度は、事前評価7テーマ、中間評価1テーマ、事後評価5テーマを対象とした。
 事前評価の対象となった7テーマはすべてがB評価であり、実施することが適当であるとの判断であった。
 中間評価の対象となった1テーマはB評価であり、研究継続が認められた。
 事後評価の対象となった5テーマのうち、A評価は3テーマであり、予想以上の成果があったと判断された。
 また残りの2テーマはB評価であり、目標どおりの成果が達成されたと判断された。
 各研究テーマの外部評価結果の詳細については、個別表に記載した。また、各委員から得られたコメントは研究担当者にフィードバックし、それぞれのコメントへの対応を含めて再考する機会を与え、令和3年度の研究実施内容、並びに研究のフォローアップへ反映させることとする。


5 研究外部評価対象テーマ一覧

○事前評価
研 究 テ ー マ 評価点 評価
レーザ肉盛による抗菌・抗ウイルス性銅薄層形成技術の開発 16.4
AIを用いた動画からの状態監視技術の開発 16.5
全固体金属空気電池の実現に向けた固体電解質の開発 16.2
冷感や風合いに優れた繊維生地の開発 14.1
環境配慮型紫外線処理プロセスによる高分子表面改質技術の開発 17.6
メタマテリアルを用いた機能性カラーリング技術の開発 14.8
赤絵具の耐久性向上に関する研究 15.2

○中間評価
研 究 テ ー マ 評価点 評価
金属積層技術の開発と新材料創出のための金属組織と材料物性の評価研究 16.3

○事後評価
研 究 テ ー マ 評価点 評価
複雑部品のダイレクト生産を可能にする金属3Dプリンタのインテリジェント化に関する研究 12.3
WBG半導体スイッチによる低損失電圧変換回路の開発 11.5
柔軟性材料への漆塗膜形成技術の研究 10.5
県産酵母を用いた有用物質生産 12.0
鋳込み成形用酸化白色ハイ土の実用化研究 10.8
6 研究外部評価委員名簿