令和元年度研究外部評価(中間評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
19-M2 3次元切削加工による機能性珪藻土製品の開発  15.7
研究期間 平成30年度〜令和2年度(3ヵ年)
研究概要 珪藻土部材の3次元切削加工技術、および機能性向上のための焼成条件を確立し、機能性を持つ珪藻土製品を開発する。

外部評価委員のコメント

・大変良い研究でニーズはあると思いますので今後に期待したいと思います。商品開発段階でデザインが具体的になった時の対応が大事になるものと考えます。
・焼成温度の最適化が重要ですが、何故研究のポイントとしていないのですか?
・粉末原料を用いた「3Dプリンタによる能登珪藻土製品の開発」ではウレタン含浸の効果に高い評価を与えていますが、表面硬化処理として「ウレタン含浸」をどう評価していますか?
・数値目標「1つ以上の開発」はもっと高くすべきと思われます。
・資源の有効利用の範囲を超え、実用化された製品の機能性が一般的に比較されるもの(例えば壁材・消臭剤等)より、優れている部分を見出すよう進めてください。
・暗い地味なイメージであるが、石川県の地域資源であり、もっと明るいイメージに結びつけられると良いと思います。機能性(消臭性、調湿性、断熱性)という点に期待したい。
・市場に出していく工夫が必要だと思われます。
・能登産珪藻土の有効利用の模索として有効な研究であると考えます。消臭性などの機能性が高まる事を期待します
・能登珪藻土の有効活用を目指した意欲的な研究です。ただし、3次元加工によるデザイン性と機能性(調湿性等)を両立させて、さらにコストパフォーマンスを高めるために今後一層のご尽力をお願いしたい。
・能登産珪藻土の利用性を高める(現状では他地域の珪藻土に対する優位性も必ずしも高いとは言えない)という意味で、どのようなミッションがあり、それをクリアするためにどこに技術開発を集中すればいいのかを意識して、残りの研究開発期間を進めていただくと更に目標にかなった成果が得られると感じました。焼成温度の違いによる調湿性への影響など大変精密にデータを取られており、今後の珪藻土加工に大いに役立つと思います。
・珪藻土の特性を生かした製品だけでなく、どの分野でも新規開発には人・もの・金が欠かせませんが、工業試験場には知識も経験もある開発人員が揃っており、また開発用の設備や評価用の測定機器も十分であり、あとは商用化に向けた生産に資金を投入できるか判断するための採算面での検討が重要で必要になると思います。既に生産現場での人員不足が深刻な問題になっており、自動化された加工技術が確立され、製品化に有用な技術が開発されることを期待します。
・これまでの研究成果から得られた知見を十分に活用し、実用化に向けて次の断熱、消臭の研究を進めていただきたい。消臭についてどの物質をターゲットに進めるのか興味深い。
・機能性について、もう少し具体的な目標(例えば数値目標など)を設定し、表面硬化処理技術を用いて、実用化目標を設定した方が良いと思います。