令和元年度研究外部評価(事後評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
 19-C4  人体センシングのための繊維部材の開発  12.2
研究期間 平成29年度〜平成30年度(2ヵ年)
研究概要 スマートテキスタイルと呼ばれる繊維素材として、体に装着することで四肢の周長の変化や着圧を計測可能なセンシング用の導電性繊維部材を開発した。

外部評価委員のコメント

・今後、製品化に向けて県内企業との具体的な開発に期待します。
・研究成果の着圧計は、床ずれ防止へ応用ができないか。絶縁の点も考えるとよい。センサ技術の部分は目標を達成したと考えます。
・開発事業としては各県(各企業)に比べると5〜6年遅いと思われますので、製品化に関しては、デザイン(ファッション)と共有して早い対応を期待します。
・繊維素材にセンサーとしての機能を持たせるのは電子機器によるセンサーと違い、装着感が少なく良いと思います。X軸(縦方向)・Y軸(横方向)は伸び、Z軸(前後)は圧力の3軸で長時間にわたる身体の変化が計測し続けることができるようになれば良いと思いました。電子測定器は小さくなったようですが、まだ重く、体積もあるため、長時間の装着は人への負担が大きいと感じます。パソコン等で遠隔操作が24時間体制ででき、記録が取れ、機能性繊維から発した信号より繊維自身が縮んだり、緩んだりを自動でできれば良いと思います。研究成果としては基礎部分の成果はあり、素材に機能を持たせることが良かったです。健康・医療分野での開発はこれから益々必要性が高まってくるはずですので、用途を含め今後の成果を活かし、より具体的な製品化を進めていかれることを期待します。
・研究成果が具現化するように今後の展開に期待します。
・まずまずの研究成果が挙がったと判断されるので、製品化までのフォローアップが重要と考えられます。展示会/セミナー等を通じて外部に向けた成果普及にも力をいれるべきです。
・センシング技術の研究成果は大きく、今後への展開も期待できると考えます。ただし、まだ具体的な商品化には距離があります(現状はTRL5〜6程度)ので、むしろ本技術の深堀りとして、人体/繊維の視点から自由な発想で革新性を追求する取り組みも検討してもらえると良いと考えます。
※TRL:技術成熟度レベル(1:基礎〜9:実運用)