令和元年度研究外部評価(事後評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
19-C2  印刷技術を用いた高性能電子部品用ヒータの開発  11.5
研究期間 平成29年度〜平成30年度(2ヵ年)
研究概要 材料費を含めた製造コストが高いRuO2に代わるニッケル-クロム(NiCr)抵抗体ペーストでのスクリーン印刷によるヒータ作製技術を確立した。

外部評価委員のコメント

・安価な材料で配合を工夫する事で目標を達成できた事は大変良く、量産される事を期待いたします。
・製品コストを下げる研究として安価な材料を用いた取り組みは有意義であると思います。また、目標としていた製品性能を上げることができ、有益な研究になりました。この技術の普及に期待します。
・低コスト化の効果が大きいとの事と特許出願もできており、研究としては良い結果と思えます。
・半導体製造装置への応用性について非常に興味があります。
・今回のようなアナログ材料的な技術は他国にもマネされにくく、日本の強さになると思います。
・本研究でNiCrペーストの諸特性が目標値に到達し、実用化に向けて大きく前進したと思います。これから先は製品化を行うメーカーとの協業で、信頼性や量産性の向上に取り組まれると思いますが、普及に向けて活躍されることを期待しております。
・Ruは相場により価格が変動するため安価なヒータ材料は需要が高いです。ニッケル・クロムで目標を達成したことを評価します。焼成温度を600℃程度まで下げるなど、更なるコスト削減を期待しています。
・厳しいプリンタ用途で目的を達していることは評価できます。NiCrはRuO?の1/50でかつ新しい金属錯体を用いていることが興味深いです。
・もう少しまとめ方に工夫があっても良かったかなと思います。
・ヒーター材質として一般的なNiCrだが、印刷技術を用いてペースト化する新技術を確立することで、材料コストの縮減を図れる結果に結び付けられたことは評価できます。用途はプリンタや自動点滅器との説明を受けましたが、その他さまざまなものに応用可能な技術でもあると思われるため、より汎用性を高めたものにブラッシュアップできれば尚良いと思います。