令和元年度研究外部評価(事後評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
 19-C1  熱可塑性CFRPプレス成形品の最適設計手法の開発  11.7
研究期間 平成29年度〜平成30年度(2ヵ年)
研究概要 熱可塑性CFRPのプレス成形に用いられる板材は、CFRPの特性を活かした設計が行われていないため高強度化・軽量化が難しい。そこで本研究では熱可塑性CFRPプレス成形品について、用途に応じた最適な構造を求めることが可能な設計手法を確立した。

外部評価委員のコメント

・本研究の手法が他のシステムより、どのように優れているかよくわからなかったのですが、成果はしっかり出ていると判断しました。
・確実な成果をあげた点は評価できるが、繊維の方向を対象の場所によって変えるなど、さらに発展性のある研究も目指して欲しかった。
・従来の概念(積層構造)を最適化アルゴリズムを採用されたことで方法の転換ができたことが大きいです。様々な用途開発のうえで市場性と信頼性を極めることも今後の課題と考えられます。
・軽量化の目標達成し、剛性も大幅に向上できており、新しい手法の企業への確実な技術移転を期待します。
・限られた期間の中で、しっかりと成果が上げられていることは評価できます。今後、本技術を県内企業に技術移転してCFRPの実用化のスピードアップや適用範囲拡大につなげて頂きたい。
・フィージビリティスタディとしては良いと思います。現実性は生産性向上・イニシャルコスト・耐久性向上等が改善され初めて実用にいたるものであり、実例でメリットが見出せるところまでフォローできれば良いと思います。
・目的とモデルについては理解するが、実用化に対しては評価が充分とは思えないので、もう少し踏み込んだ解析・評価を期待します。
・目標の達成は大切ですが、達成のために修得(開発)した技術ノウハウをもう少し具体的に説明されるとなお良いと思います。
・委員からも少しお話がありましたが、形状最適化による部分削除と構造最適化の関係性が不明瞭で、当然、部分削除の影響は出る様な気がします。