平成30度研究外部評価(事前評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
18-P5 食器洗浄機に対する耐久性試験に関する研究  14.6
研究期間 平成31年度〜平成32年度(2ヵ年)
研究概要 今後規格化が予定されている陶磁器製品の食器洗浄機による耐久性試験を想定し、九谷焼業界で使用されている絵具材料の耐久性を評価する。また、絵具材料の適切な選択や改良、焼成条件の調整により、想定試験への対応を検討する。

外部評価委員のコメント

・商品カタログに規格化された基準で表記できれば、日常使用での九谷焼食器購入の選択肢として活用され、普及の後押しとなると思われるので、成果を期待します。
・安全性に対する関心は高まる一方であり、上絵付した陶磁器についても、洗浄過程で有害物質が溶出するか否かということは極めて重要な問題となってきます。そのような社会情勢に先んじて、食器洗浄機で九谷焼の耐久性試験を行うプロトコルの標準化を確立することは大変意義がある重要な研究です。
・伝統の食器を食洗機に対応させることによって、九谷焼の扱い方として一つの新しいコンセプトが生まれるように感じ、発展性のある事業かと思います。特に、業務用の洗浄機に対応できるかどうかは、1つのチェックポイントになるかと思います。他ジャンルの食器と九谷焼を比較することで九谷焼に特徴的な点を検討されると、より深い成果が得られるかと思います。
・新しいニーズに応えるために必要な課題だと思います。新しい市場を開拓するようなものではないのですが、業界で必要とされる課題です。
・British Standardに関する見解とJISの制定見通しについて、調査・確認が必要です。
・一般ユーザー対象のテストはマーケットがあるような気がしますが、業務用ユーザーの食洗機をクリアすることに本当に意味があるのかどうか疑問です。
・市場の要求や消費者のニーズがどの程度あるのか不明確で、調査が必要だと思います。