平成29年度研究外部評価(事前評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
 17-P6  鋳込み成形用酸化白色ハイ土の実用化研究  15.3
研究期間 平成30年度〜平成31年度(2ヵ年)
研究概要 これまで試作開発した河合陶石を主原料とした、鋳込み成形用酸化白色ハイ土の技術移転を図るため、量産化に向けた製造条件(調合割合、粉砕条件等)の確立を目指す。

外部評価委員のコメント

 ・九谷焼の基盤を維持していくために必要なテーマです。
 ・これまでの開発研究の実用化に向けて、九谷焼の新しいブランドを立ち上げる意気込みで量産化を実現してください。
 ・陶磁器製品の拡販において、他分野とのコラボにおいて白色ベースは重要な基盤になると思います。
 ・これまでの研究を発展させ、実用化を目指す研究です。石川県伝統の工芸技術やハイ土をうまく活用するもので、今後の進展が望まれます。
 ・九谷という名前を使うためには、必要な研究です。3D技術についての具体的な対応も盛り込んでください。
 ・新規のハイ土の開発により、事業者にとって製造素材の選択肢が増える可能性がある点で、県の関与により行う研究としては適切です。できる限り、現場製造者にとって使用しやすい素材とすることを主眼として、スケールアップなどを検討しながら開発するとよいと感じます。
 ・スタートから県産酵母に絞り込むのではなく、酵母に幅を持たせたほうがよいが、機能性に関しては、逆にもう少し絞り込んでスタートしたほうがよいと思います。また、県産酵母については、原株であり、必要に応じてブラッシュアップしたほうがよいと思います。
 ・使用ハイ土のバラエティ化という面で評価できます。酸化焼成する業者が少ない中で、小規模の電気窯を使っての商品化だと、市場の開拓が課題となると思います。
 ・製造されたハイ土の物性と泥ショウ化条件との関係性は物性に大きな影響を与えないのかが気になります。また実用化の際に大量の陶石を処理した場合、どの程度の範囲で求められる条件をクリアすればよいか、そのあたりも検討してください。