平成29年度研究外部評価(事前評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
 17-P5  3次元切削加工による機能性珪藻土製品の開発  14.6
研究期間 平成30年度〜平成32年度(3ヵ年)
研究概要 能登珪藻土の用途展開を図るため、さまざまなデザインの商品開発が求められている。本研究では、3次元切削加工技術により、デザイン性と機能性(消臭性、調湿性、断熱性等)を兼ね備えた珪藻土製品の製造技術の確立を目指す。

外部評価委員のコメント

 ・ニーズに加え、将来性もあると思われます。実用化に向けて技術を確立してください。
 ・複雑で精巧な形状への加工が見込めることから、製品の多様化、高付加価値化が期待できます。
 ・業界としての加工技術の幅を広げることでさまざまな分野への展開に繋がると思います。業界企業自身の意識改革に繋がることを期待します。
 ・アイデア次第でユニークな商品開発に繋げられると思います。表面硬化技術開発は非常に重要です。
 ・これまでにない精密技術を積極的に利用して、県産素材を用いた製品開発に繋げるということから、県の関与のもとで行う研究事業として適切であると考えます。
 ・実用化の際に、現場での効率的な技術導入が行えるように、どのような製品モデルにまで本技術が適用可能かをイメージしながら研究開発を行う必要があります。
 ・3次元切削加工という手法で、新しいブレーク・スルーを起こすには幅広い発想が必要だと思います。
 ・特長である消臭性、調湿性が、焼成や表面硬化処理で大きく低下することが問題点となるので、どう解決するか検討ください。
 ・デザイン重視での具体的な商品イメージを先行させ、最終の完成品の目標を定めて進めたほうがよいと思います。
 ・コスト、競争力、価値を考慮しながら、産業上の利用分野を整理してください。
 ・ターゲットとする製品の幅が広いですが、どのような製品として使用するかで、求められる機能性が異なってくるため、検討対象の機能性を絞ったほうがよいのではないかと思います。
 ・機能性珪藻土を3次元切削加工によって、複雑形状の製品に加工する製造技術の開発に関する研究であり、挑戦的です。一方、用途や狙いが少し不明確であるほか、機能性を維持可能かどうかという点に関して、研究計画が具体的でない点があるので今後詰めてください。