平成29年度研究外部評価(事後評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
 17-C5  サンドイッチ構造を有する熱可塑性CFRP中間部材の開発  11.1
研究期間 平成27年度〜平成28年度(2ヵ年)
研究概要 プレス成形と振動融着により、熱可塑性CFRPをハニカムコアサンドイッチ構造に製造する技術を開発した。試作した部材は、同じ剛性の板材に比べ、約30%軽量化を実現するとともに、吸音材を入れることにより、アルミより優れた遮音性を示す結果が得られた。

外部評価委員のコメント

 ・CFRPサンドイッチパネルに吸音材を入れることで遮音性が向上したことから、間仕切りパネル等の実用化に期待します。
 ・利用価値が高いと思います。価格差だけにこだわらず、前進してください。
 ・炭素繊維プリプレグとの間に短繊維の炭素繊維をサンドイッチにする発想は、構造的観点から見てよいと思います。
 ・コスト面を考慮すると、剛性を高め、軽量化を図る方法が必要ですが、ハニカムの空間を利用し、防音化を付加するアイデアもよいと思います。
 ・ヒケ・反りの解消方法としては、サンドイッチにするハニカムをインジェクションまたはインサート成形して貼り合わせるなどが考えられます。さまざまな方法を検討ください。
 ・サンドイッチ部を炭素繊維でなく、セルロースナノファイバーのような別素材に変えることも一案かと思います。
 ・特許を取得するなど当初計画以上の成果を得ていると思います。今後、具体的な出口目標に集中して、大型化、成形品質管理技術、低コスト化等の製造技術から、機能強化まで、実用化に向けた活動を進めてください。
 ・技術が特許化できたことは大いに評価できます。実用化段階での作り込みは必要かと思われますが、さらなるフォローアップにより当該技術が広く実用化されることを期待します。
 ・目標の達成と特許申請ができたことは評価します。今後の実用化に向けては、ある程度大きなものが高い精度で製造できるかが重要になると思います。
 ・一応の成果は認められますが、今後の実用化に向けて、厚みを付けたり大型化するためのさらなる技術的な検討が必要です。
 ・事業化に向けて、産地企業と連携をして進めてください。