平成29年度研究外部評価(事後評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
 17-C3  太陽光・熱を利用したハイブリット太陽電池の開発  11.6
研究期間 平成27年度〜平成28年度(2ヵ年)
研究概要 太陽の光と熱のエネルギーによる発電技術の開発を目的に、高効率多接合太陽電池と熱電変換素子を積層化したハイブリッド太陽電池モジュールを試作した。その結果、総合変換効率25%を超える発電性能が得られた。

外部評価委員のコメント

 ・熱電素子を使ったことは面白く、今後熱電素子自体の効率をアップすると思われます。実用化に期待します。
 ・目標を達成できたことは評価できます。構造、形状等事業化に向けて研究を進めてください。
 ・太陽光エネルギーの利用の重要度が益々高まっており、さまざまな技術を複合的に活用して、高効率化をさらに目指しています。ユニークなアイデアであり、この方式に合った活用方法を考えることで、実用化を進めてください。
 ・太陽光発電の売電価格は年々引き下げられています。それでも導入を促進させるためには、導入およびメンテナンスコストと高変換効率がポイントになるため、期待できます。
 ・次世代太陽電池として期待が持てます。追尾システムとの連動や地域影響の対応が必要であり、今後の事業化にも期待します。
 ・目標を上回る635倍の集光動作に成功している点、および、追尾システムは必要ですが、それを入れてもコストは抑制されている点を評価します。
 ・追尾装置や熱電素子の取り付けが必要ですが、太陽光の有効利用の点では優れていることは明確です。もう少し理論値を明記し、実験値との違いを検証していただければと思います。
 ・実用レベルでさらに課題があると思いますので、継続的に研究を進めてください。