平成29年度研究外部評価(事後評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
 17-C1  3Dプリンタ造形物と他金属の溶融接合技術の開発  10.1
研究期間 平成27年度〜平成28年度(2ヵ年)
研究概要 金属3Dプリンタの造形物と別の金属材料を鋳造により溶融接合させるため、接合面の凹凸形状等について検討した。その結果、銅合金の鋳造において、母材強度よりも優れた接合条件を見出した。

外部評価委員のコメント

 ・今後、3Dプリンタ技術と複合材料の活用は進むと予想され、今回の研究はそのために有効であると思います。今後は、県内の関係する企業と具体的な対象物を模索し、実用化してください。
 ・鋳ぐるみ接合は実用化の可能性がありますが、3Dプリンタ製作部品と溶融接合する明確なメリットを得るためには、さらに研究を進める必要があると考えます。
 ・研究成果の信憑性を高めるためにも、試験回数を増やす必要があると思います。簡易形状での試作品であり、バラツキの検討も必要だと考えます。
 ・鋳ぐるみについては利用性が高いと思われます。面接合に関しては、破断面など実験結果をもっと良く分析する必要があり、最適化に関する検討をしないと広く利用することができないと思います。
 ・接合面形状や前処理、鋳込速度など、さまざまな影響因子が考えられ、実用化に向けては重要な因子はどれなのかを明確にしていくことが必要です。
 ・単純な鋳物の複合技術に感じられ、もう少し代替技術との比較や、優位性のアピールが必要です。鋳造以外の接合技術についても検討願います。
 ・評価方法として引張強度のみでは乏しく、別の評価視点を盛り込んでいただきたいです。
 ・強度評価の試験回数を増やして、データの信頼性を向上させたほうがよいと思います。