平成22年度研究外部評価(事前評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点  総合評価
10−P4 ナノ粒子複合インクを用いた熱電変換モジュール  16.2
研究期間 平成23年度〜平成24年度(2ヵ年)
研究概要  自動車等の移動型廃熱からのエネルギー回収を目的とした薄膜熱電モジュールの素子製造技術を開発する。従来から取り組んできた酸化物熱電粉末(μmオーダー)によるスクリーン印刷技術を発展させ、新たに開発した酸化物熱電粉末(ナノオーダー)をインクとするインクジェット印刷技術を活用することで、焼付温度と素子抵抗を低減(600℃以下で比抵抗10-2Ωcm)する成膜技術開発を目指す。

外部評価委員のコメント

 ・かなり専門的な研究で我々素人には、かなりむずかしいテーマでしたが、今後の成果に期待したいと思います。
 ・廃熱の発生源をどのように想定しているか、具体的に示して欲しい。
 ・食品でもナノ化によって、これまでにない種々の新しい特性、機能性が確認されている。当該研究もナノ粒子粉末を応用するとの由、次世代産業へむけての成果を期待したい。
 ・熱を電気に変えるという目的は時代にも合って素晴らしいと思いますが、実際どの様に活用されるのか(実用化されるのか)イメージが全くわきませんでした。
 ・課題であった低温焼成にチャレンジされ、頑張って欲しい。
 ・新たな廃熱回収技術開発として期待させる研究であり、過去の開発実績に関連するもので大いに成果の発展性もあるものと思われる。
 ・回収熱の有効利用及び省エネの視点で有望ではないか。広く多く分野で活用される可能性があると思われる。テーマのしぼり込みが必要であろう。
 ・レベルの高い技術なので、実施体制を充分に整えるべき。車以外の応用も可能と思う。
 ・「次世代産業の創造」の中でも重要な課題と思われる。2年間の研究で得られる成果の数値(素子寸法、焼結温度の低温化)を達成出来ることを期待する。
 ・社会的に注目度が高く、重要な課題について独創性に富む提案と思います。内容が盛り沢山であるので実施内容について焦点を定めて取り組まれることを希望します。
 ・研究の詳細を理解することは、難しいので評価は妥当性があるか否かは不明である。しかし、省エネルギー、エネルギー利用効率の向上等がさけばれている現在、開発が必要な研究と考える。