平成21年度研究外部評価(中間評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
09−M2 新規酒米に適した地域性酵母の育種・開発 15.6
研究期間 平成21年度〜平成23年度(3ヵ年)
研究概要 清酒の他地域との差別化を図ることを目的に、これまで農工連携(農業総合研究センター・工業試験場)で開発した純米酒用の総米100g規模の少量発酵試験法をベースとして、多様な「石川県独自の酵母と酒米を用いた清酒」の開発研究を行う。工業試験場では、新規酒米「石川酒52号(石川門)」にマッチした純米酒用酵母の選抜を行う。また、農研センターでは「金沢酵母」にマッチした大吟醸酒用酒米の選抜を行うための大吟醸酒用少量発酵試験法の発酵条件の確立及び少量発酵酒の香味成分分析による酒米評価項目の選定を図る。

外部評価委員のコメント

 ・研究成果がより多くの酒造業社に活用されるよう頑張っていただきたい。
 ・大目標である「石川県独自の米・酵母を使用した優れた大吟醸酒」の中・長期的なスケジュールを明確にしておいてほしい。
 ・新しい酒をつくる為に原料から微生物を含めて、横断的に検討し、既にいくつかの成果をあげている事は大いに評価できる。今後スケールアップにともなって、種々の問題点が発生すると思われるが、あらたな分析手法を駆使して完成して欲しい。
 ・大目標を明示してロードマップを示していただけると、わかりやすくかつ進捗がつかみやすい。
 ・「石川門」は、平成20年度は6社、平成21年度は16社と使用するメーカーは増えていくので、品種特性はより明確になると思われ、酵母の育種・開発もより明確になると思われる。
 ・大吟醸酒醸造用酒米も地産地消の観点からも必要と思われる。
 ・石川特産の酒づくりには有益な研究であろう。
 ・市場の味に対する方向もにらみながらの開発が大切と思う。
 ・農工連携の成功例として期待している。
 ・山村(限界集落)の活性化にもつなげられる。
 ・県にとって重要な課題であり、さらに種々な用途を視野に入れて、この調子で進めて頂きたい。
 ・県産酒米を用いた清酒の開発は、県産業の発展に多いに貢献するものと思われる。
 ・中間段階でもかなりの成果が得られており、今後の発展が望まれる。
 ・酵母の選択が7株まで進んでいるが、それぞれ特徴を有している。以後の選択をどのようにするのかを明確にする必要があると思われる。市場純米酒との成分比較など。