平成21年度研究外部評価(事後評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
09−C4 微細加工に適した快削性セラミックスの結晶制御技術の研究  11.8
研究期間 平成19年度〜平成20年度(2ヵ年)
研究概要 直径が40μmで、間隔が50〜60μmの穴あけ加工を可能にするため、快削性セラミックスに含まれているフッ素金雲母の結晶量の制御技術を確立した。F、MgOの組成増によりフッ素金雲母の析出量を面積率で50%以上にさせ、HIP結晶化処理により2〜3μmの微細なフッ素金雲母の割合を増加させた。実験試作レベルにおいて直径50μmで、間隔が60〜70μmの穴あけ加工が可能となった。

外部評価委員のコメント

 ・研究成果が技術移転先で更に有効に活用されることを期待します。
 ・実用化の段階でクリアすべき課題について、更に突っ込んだ議論を加え、整理しておいてほしい。
 ・県内陶石を主原料とした快削性セラミックスの開発を起点とし、今回世界レベルの研究成果を得たことは素晴らしい。しかも、この分野の大手業者と提携し、今後、県内企業の発展を技術的に支援していくとの由、大いに展開を期待したい。
 ・実用化HIP処理の結果が未着手。
 ・ニーズにマッチングしている。
 ・成果は出ている。
 ・結晶析出量増加と粒成長をおさえたところがポイント。
 ・微細加工に適した快削性セラミックスの開発が求められている中での計画は妥当である。
 ・達成度としては、実用化の面で課題を残している事と、いつごろを目処に達成され普及に持っていかれるのか、今後の計画を明確にされたらどうか。
 ・快削性セラミックスがかかえる重要な研究と考えるが、市場展開に結びつけなければ意義がうすれると思う。
 ・実用化に向けてのコストをたえずとらまえながら、方向付けをすることが大切であろう。
 ・改善項目がまだ残っており、引き続き指導をお願いしたい。
 ・条件を詳細に検討して微細孔を作製する技術を開発した点は評価できる。製品のグレードでHIPを使用しなくても良い方法が開発できれば実用に意味があると思う。
 ・基礎データに関する収集は精力的に行われており、試験レベルでの検討は十分である。
 ・多種ある快削性材料の中で、この材料が実用化されるための経費の軽減や操作の簡易化が望まれる。
 ・目標をほぼ達成しているが、実用化に向けては、まだ、問題が残っているように思われます。
 ・実用化に向け、低コスト化に努力して下さい。