平成21年度研究外部評価(事後評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
09−C1 動作検証機能を有する高機能信号入力ボードの開発  12.1
研究期間 平成19年度〜平成20年度(2ヵ年)
研究概要 FPGAを搭載した信号入力ボードを開発した。本ボードは信号入力に加えて、FPGAで演算処理を高速に行うことができ、パソコンの処理能力が不足する場合にそれを補うことができる。また,ボード上の大容量メモリにセンサ信号を蓄積し、すでにパソコンに転送したセンサ信号データをパソコンに再送することができ、動作検証作業の迅速化を図ることができる。開発したボードは県内企業の画像検査装置等へ応用し、装置の高速化や小型化の効果が得られた。

外部評価委員のコメント

 ・技術移転がされ実際に2つの製品化が出来たことは、大変な成果を上げたと思います。 今後の地場産業への普及に期待します。
 ・画期的な解決策ではなくとも「少しでも」の改善意識がアイデアや技術の進化を生むという好事例。より多くの応用例を見つけて欲しい。
 ・実製品として実用化されている事は評価できます。
 ・成果をさらに普及させるため広報活動も重要と考えます。
 ・センサを複数台PCに接続した場合、性能的な更なる改善が必要ではないでしょうか。
 ・センサ信号の収録・再生に関し、PCに何パターンかのデータ格納、また、傾向の分析が出来るようにした方がより効果的だと思われます。
 ・低コスト化の点で非常に有用である。
 ・FPGAを使った研究としては、電子回路産業にとってなくてはならないテーマで、日進月歩がはげしいので常にこのFPGAを使った関係のテーマは継続していくべきだと思います。このテーマの財産こそ石川県の工業産業界の中で生かされると思います。
 ・大変高いレベルの成果を達成されており大いに評価できる。
 ・本研究で開発された技術の普及を期待する。
 ・普及を考えたとき、汎用性とコストが問題になる。FPGAの開発費用もコストに算入すべきではないのか。
 ・実用化開発に成功したという位置付けであり、今後メーカとの協同により製品化、さらに商品化の展開を期待したい。
 ・この際、コスト面の検討も必要であろう。