平成20年度研究外部評価(事後評価)
整理番号 | テ ー マ 名 | 評価点 | 総合評価 |
08−C9 | 磁器素地の品質向上研究 | 11.6 | A |
研究期間 | 平成18年度〜平成19年度(2ヵ年) | ||
研究概要 | 九谷焼製品は多産地の製品と比較して、薄く繊細な形状の製品が多いことから、割れやすいというイメージが強い。業務向けへの対応を視野に入れ、素地強度の底上げと、九谷焼の高級感と上絵加飾が可能な素地についての検討を行った。素地に添加剤を加えることによって、既存の素地の改良を行った。添加剤による特性の変化について調査を行った。 | ||
外部評価委員のコメント |
|||
・既存の原材料を利用しての研究で良い結果が得られたことが良かったと思います。これからも業界の対応に即した研究をお願いします。 | |||
・目的、結果が明確である。テーマの選定が納得できる。 | |||
・計画は妥当と思われる。難しい課題だが、さらに検討を続けて欲しい。 | |||
・九谷焼の基準は何か。 ・目標を数値化した方がわかりやすい。 ・目標と失ってはいけない条件との区別をした方がわかりやすい。(何が足りて、足りないのか)今できていることと何をねらうか! |
|||
・九谷焼の欠点である強度が弱いという点については改善されたが、今後この技術を使い九谷焼らしい商品を開発され、業務用への普及を目指して欲しい。 | |||
・九谷業界としては、業務用としての一層の用途拡大のためにも、割れにくい素材は大変重要である。 | |||
・結論を具体的な数値を示してまとめた方が良い。 ・低迷する九谷業界の活性化につなげることを更に検討すべき。 |
|||
・アルミナを添加することで強度の向上を図れることを明らかにし、今後さらに優れた製品開発につながる成果を得ている。 | |||
・県内の特産である九谷焼の品質向上を目指し、実験的には「白い、強い、上絵可能」な材料を開発した。現在、市場では灰色かかったものが9割程度であるため、この透光性技術を灰色の古典的デザインに対しても利用可能な方向で研究を続けていただきたい。 | |||
・目標の強度は達成されている。 ・応用に向けて検討して下さい。 |