平成20年度研究外部評価(事後評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
08−C7 伝統発酵食品の機能性を利用した食品素材化研究  12.3
研究期間 平成17年度〜平成19年度(3ヵ年)
研究概要 石川県固有の伝統発酵食品(イシル、糠漬け類、カブラ寿し、コノワタ等)について、成分、機能性を評価した。高い機能性を有していたイシルについては食品素材化を進めるため、リスクファクター(重金属、ポリアミン類)の有無を確認し、また、イシルの有用成分、機能性を維持したままで脱塩・粉末化する方法を確立した。さらに、イシルの脱塩粉末の安全性については動物試験により確認した。

外部評価委員のコメント

 ・有用な研究だと思います。能登の産業の活性化につながることを期待します。
 ・製品化した場合を想定し、下記の点を検討願いたい。
 1.顧客へ何をアピールするか。(特長は何か)
 2.食品としての安全性の確保。(イメージを含む)
 ・特許出願、論文、学会発表から、展示会、新聞発表をも含め非常に広範な研究開発活動をした。また新製品の開発に成功、さらにサプリメントの開発も予定しているとの由、今后の展開にも大いに期待したい。ポイントは有用微生物の選択と活用と思われる。
 ・サプリメントにすることで商品化が促進されると期待する。
 ・地域産業活性化に効果あり!
 ・石川県独自の伝統発酵食品から機能性を見い出し、リスクファクターの除去技術も確立出来、応用も進んでいるので成果があったと思われる。
 ・今後天然型サプリメントの研究開発に期待したい。
 ・石川県の発酵食品の機能性を利用したオリジナル食品素材は、非常に興味深い。
 ・健康への効能が大きくうたえるよう期待する。
 ・能登の振興に食品は欠かせない産業である。普及活動も大いに期待できる。
 ・伝統発酵食品の高機能化という県独自の特色ある研究に取り組み、有害成分の除去などを行って経済産業省の新事業に採択されており、優れた成果をあげている。
 ・地域に密着した重要なテーマである。
 ・長年のノウハウで作られて来た伝統発酵食品の機能性向上および有効利用(サプリメント)等の視点が素晴らしいので、食品の安全・安心に重点を置き、21年度からの国のプロジェクトにつなげてほしい。(特に有害重金属の扱いに注意して下さい)
 ・リスクファクターの軽減について充分に検討されている。
 ・調味料としてのイシルとサプリメントに利用するイシルが競合しないようにして下さい。