平成20年度研究外部評価(事後評価)
整理番号 | テ ー マ 名 | 評価点 | 総合評価 |
08−C6 | 廃熱発電用セラミックスのモジュール化技術に関する研究 | 12.0 | A |
研究期間 | 平成19年度(1ヵ年) | ||
研究概要 | セラミックス熱電材料を用いた高温廃熱回収用の発電モジュール開発を目的とし、熱応力破損を防止する要素技術の開発を行った。熱膨張に起因する素子内の応力分布解析から素子の材料構成を検討し、高温絶縁基板にスリット機構を導入して熱負荷耐性に強いモジュールを試作した。また、試作モジュールの発電特性を測定し出力特性の数値解析から素子内の有効温度差と電極部の接触抵抗を算出した。 | ||
外部評価委員のコメント |
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・エネルギーの回収技術として早急に実証されることを望みます。 | |||
・廃熱利用の具体的なイメージを明確に示してほしい。 | |||
・特許出願もされており、研究の新奇性も確立されている。また実用化に向けた検討もされている。今后の展開が大いに期待できる成果をあげた。 | |||
・実用化(システム)のイメージを明らかにする。(可能性) | |||
・既存技術よりも低コストで耐久性に優れたモジュールの製造技術を確立出来た事は研究成果として評価出来る。 ・この基礎研究が実用化に向かう事を期待する。 |
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・廃熱未利用熱エネルギーの回収は、非常に重要である。 ・小規模熱源はほとんどたれ流しに近いものが多い。 ・省エネに役立つ技術であり、より性能UPを期待する。 |
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・長期的視野に立って今後も研究が必要。 ・発電効率は低くてもコストが合えば普及する。 |
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・素子のモジュール化に関して、問題点を的確にとらえ、解決することで大型研究に採択される優れた成果を上げている。 | |||
・21世紀に人類が抱えているエネルギー問題について正面から立ち向かっている。重要な問題であり、基礎研究からのデータ蓄積が必要であるが、十分な成果を上げている。このテーマは地域新生コンソーシアム事業として採択されたため、1年間の研究となったが、その成果を経産省委託事業研究での成果に期待したい。 | |||
・特許もとられ、利用見通しもたっている。 ・企業と協力し、迅速な実用化に努力して下さい。 |