平成20年度研究外部評価(事後評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
08−C4 電磁波ノイズの低減を目指したプリント基板設計手法の開発   9.6
研究期間 平成18年度〜平成19年度(2ヵ年)
研究概要 設計条件の異なるマイクロストリップラインの解析と実測の比較を行い、解析ツールの特性を把握すると共に、プリント基板の設計要因とノイズ低減効果の関係を確認した。この結果を基に、解析を用いて低ノイズの実製品基板を設計・試作した。測定の結果、当初の目標である10dBのノイズ低減を達成した。

外部評価委員のコメント

 ・目標の達成状況のとおり、成果が上がっており、大変評価できます。
 ・更に継続して研究願います。
 ・テーマとしては基板設計においては必要な要件です。但し、あまり新規性が感じられない。設計ノウハウが既に世の中にあります。
 ・シミュレーションツールは非常に高額で中小企業では入手は難しい。その中で公的機関が実施したことは意義が大きい。
 ・今後は、データ蓄積とマニュアル化が欲しい。
 ・経験則でのカット&トライが多い電磁波ノイズ低減策にガイドラインを与えてくれることを期待していた。シミュレーションの精度を上げることに主旨を変え、継続検討するのが良い。
 ・シミュレータ解析ノウハウのまとめと実用化についてニーズがあると思われる。
 ・新規性に欠ける部分もあったが成果が社会に貢献できる様に継続した活動をお願いします。
 ・電子機器の設計において電磁ノイズは大きな問題であり、より低コストでシミュレーション環境あるいはシミュレーションサービスを提供する事は、企業にとって意味ある事です。
 ・実績とデータを積み上げる事でシミュレーションの使い勝手は良くなってゆくものと思います。
 ・電磁波ノイズの低減に向けたシミュレーション解析の活用と実測による検討は、今後、電磁波ノイズ低減を目指した装置開発に有効活用されるものと思います。
 ・更に実績データを積み上げ、各企業への技術指導に活かしてほしいと思います。
 ・外部の人が使える様にする為の研究が必要。
 ・データベースの蓄積が大切。
 ・研究の切り口をもう少し工夫されれば、評価も高くなったと思います。
 ・実用性の高い、ニーズの高い問題に対して、今後の進展が期待される結果を、実用化に結びつくレベルで達成された点は高く評価できる。
 ・シミュレーションツールの評価を
 (1)利用者にとって有効な結果が得られた点、今後の改良を要する点にわけ、
 (2)それぞれはできればきちんとした評価をされた方がよい。
 ・シミュレーション解析は電磁ノイズを評価する上で良いツールであると思われるが、本研究によって一般性のある結論を得ているとは言い難い。イニシャルステップとして今後の実用化への布石になればと期待している。