平成19年度研究外部評価(事前評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点  総合評価
07−P9 無鉛和絵具における焼成温度の低温化の研究 16.5
研究期間 平成20年度〜平成21年度(2ヵ年)
研究概要 食品衛生法の改正による無鉛和絵具の本格的な使用に向けて、作業性やコスト面から耐酸和絵具に近い温度帯(800〜820℃)で使用でき、九谷焼独特の透明感及び食器として使用するための耐酸性(化学的耐久性)を持つ無鉛和絵具の開発を目指す。

外部評価委員のコメント

 ・上記テーマは九谷関係者にとって待ち望んでいた大変有意義な研究である。現在は絵付窯の耐火度、窯に入れる品物の量等々波及効果は今ひとつである。上記研究の成果が出るならば飛躍的に使用者が増えるだろう。期待したい。
 ・食品衛生法上からも、食器類の無鉛化は重要である。一方で美術工芸品としての価値を高めなければならない。両立できるような成果をぜひあげてほしい。
 ・九谷焼の将来のためにぜひ必要。期待しております。
 ・食に関する安全性から無鉛のものを使用したいが、作業性やコストが高くなるという業界の悩みを解決出来る研究であり、研究の成果を期待したい。
 ・製造面からの点における、焼成温度の低下は生産性、設備のことを考えても重要である。
 ・中国産との差別化でも重要。
 ・無鉛化は当然のニーズであるが、低温化により単なる融着問題以外に、新しい色などの創作ができる様に思う。
 ・県産業の柱として重要なテーマである。
 ・既に技術は完成していたと認識していたが、健康安全の面から(鉛などの)規制があり、早急な対応が求められているので期待したい。
 ・地域産業にとって非常に重要なテーマであり、多くの実験を重ねる必要があると思われるが、ぜひ成功させて頂きたい。
 ・九谷焼窯元の期待が大きい課題であり、成果に期待いたします。
 ・フリット成分を単独のみで試験するのではなく、各成分の相乗効果についてもご検討されることを期待します。