平成19年度研究外部評価(事前評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点  総合評価
07−P6 微生物を用いた油汚染土壌の修復技術の開発 15.5
研究期間 平成20年度〜平成21年度(2ヵ年)
研究概要 中小企業における油汚染された土壌を対象に、市販微生物製剤や独自に分離した微生物を用いて活性化方法を検討し、浄化期間を従来より3分の2に短縮させる土壌修復技術を開発する。また、土壌修復技術研究会活動を通して、実践的規模によるデータも蓄積していく。

外部評価委員のコメント

 ・土壌の油汚染を微生物を利用した方法で安全性が確かめられれば、良い方法である。今後広く普及されることを望む。
 ・基本的に国家レベルのテーマと思われる。従って素晴らしい成果が得られたら、大変高く評価され、注目されるであろう。
 ・微生物の分離源として、油田地帯の土壌も検討されては如何でしょうか。
 ・エネルギーを使わない自然にやさしい方法であるので大いに期待します。
 ・土壌汚染対策は国の方針の中で、中小企業の短期・低コストの修復方法の要望に対し、技術開発が確立されていない中、技術開発の実現性が高いのなら研究の価値は大いにあると思われる。
 ・環境問題上、重油を使用する企業の立場からも重要なテーマであろう。
 ・他の方法(洗浄、熱処理)との比較が重要で、確実性、スピード面での技術開発が望まれる。
 ・A重油の分解活性の高い微生物(6株)が当初の狙い通りに性能・能力を発揮してくれれば良いですね。良い結果を期待しています。
 ・研究期間が2年間であるにもかかわらず、大きなテーマである。
 ・「浄化期間を3分の2に短縮する」などに目標をしぼり、研究開発を推進して頂きたい。
 ・小規模での重油汚染土壌を微生物を用いて修復することは重要で、計画も妥当であり、優れた成果が期待できる。
 ・環境問題解決の1手段として、成果をあげられることを期待しています。
 ・油分の分解には、酸素が必要とのことで、酸素の供給方法、ボーリングにより分解菌を供給するとのことですが、ボーリング位置から離れるにしたがって、菌の供給量が変化すると考えられますので、どの程度の範囲まで分解が可能であるかの検討も必要と思われます。