平成19年度研究外部評価(事後評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
07−C2 ホームページ上の情報検索推薦システムの開発 10.5
研究期間 平成16年度〜平成18年度(3ヵ年)
研究概要 Webブラウザにおいて、一般の検索エンジンよりも短時間で検索が可能で、検索のヒット率を向上させることを目的に、ユーザが探し当てたWebページ内の任意のキーワードにアノテーション(電子メモ)を貼り、これを自由に分類整理して再利用と情報共有できるシステムを開発した。開発したシステムは現在企業運用によりインターネット上で無料公開し、さらに教育用システムとして実用化を行っている。

外部評価委員のコメント

 ・インターネット利用者には、大変便利な機能であり、評価数値でも有効性が表れています。
 ・今後、サービスを継続する為にもビジネスモデルの確立が課題と思います。
 ・データベース構築するには、困難があると思います。又、ユーザーが増えないと効果が見えないと思います。その為の取組みが必要ではないですか。
 ・「検索ページの増」を目標とはせず、絞り込み易さを工夫してヒット率を上げることに注力する方が良いと思います。経験則を無駄にしない点は良い発想です。
 ・テーマ設定と成果目標設定に工夫が必要と感じました。
 ・アノテーションによるWeb検索システムの開発においては推薦システム部分が付加価値の様に思えましたが、本研究での成果が不明確でした。
 ・特許化も推進されており、今後の展開に期待したい。
 ・Web検索における課題に対して技術的解決手段を開発された事は評価できると思います。
 ・ユーザにメリットを感じてもらうには、データベースを充実してゆく事が重要ですので広報活動を通じてアピールしてゆく事が必要と思います。
 ・アノテーションの蓄積がベースになっており、アノテーションの蓄積、メンテナンス及び本サービスの普及をどうやっていくかが、今後の普及の鍵になると思います。
 ・高校の活用例のように他の利用方法も検討してほしい。
 ・定量的な目標をほぼ達成していますが、被験者の数も少ないため、もっと範囲を広げた実験が出来ていれば、更に良かったと思います。
 ・アノテーションの蓄積をどの様に増やすのかが課題。一般化は困難。
 ・分野別とか、専門とか、特定の仲間で使うのが良いのでは。
 ・実際に一般の人がどの程度利用して便利さを実感できるのかは、疑問の残るところであるが、考え方としては面白いと思う。
 ・実用化に向けてはアノテーションベースのメインテナンスの問題を今後クリアする必要があるように思われる。
 ・クローズした世界ではアノテーションによる知識の蓄積が効果を発揮するように思える。今後の展開を期待する。
 ・目標は概ね達成しているが、当初目標に至らなかった理由を明示し、更なる問題解決を計ることが望まれる。
 ・数値目標が示されているが、その根拠は?
 ・実験プロトコル、被験者の個人差により、検索時間、ヒット率が異なると思うが、その点をどのように客観評価するか。