平成19年度研究外部評価(事後評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
07−C1 難削性材料のカスタムメイド成形加工技術の開発 11.7
研究期間 平成17年度〜平成18年度(2ヵ年)
研究概要 工業用、医用材料として注目されているββ型チタン合金の高速ミーリング加工におけるバインダレスcBN工具の適用性について検討するとともに、医療用CT画像に基づく人工関節インプラントのカスタムメイド設計手法を構築し、β型チタン合金製品への応用可能性を検討した。

外部評価委員のコメント

 ・リバースエンジニアリングの手法でカスタムメイド品の製作が短時間で出来、患者にとって適合したものが提供できる可能性が大きいと思います。ぜひ、実用化までフォローしていただきたい。
 ・機械加工スピードアップや工具寿命延長を目指したのか、CT画像より人工股関節のカスタムメイドの設計手法を確立したことが成果なのか、発表では、よく理解できなかった。しかしながら、股関節にかかわらず、その他の部位の医療用人工材のカスタムメイド設計方法への応用が考えられ、非常に有用に感じた。(Q/Aでよく理解できました。)
 ・加工特性、評価は計画通り進捗率100%で基礎データを取れた感じであるが、技術移転の面では、加工品として何があるのか具体的に調査すべきである。
 ・県内にチタン加工品がどれくらいあるのか。
 ・難削性材料は記述されている分野だけでなく、原子力分野にもニーズがあるのではないかと思う。さらに応用出来る分野を調査し、適用を検討頂きたい。
 ・研究の中で工夫された測定方法等の関連技術も外部者に対し、わかるようにすれば、ニーズを持った会社も利用できると思う。
 ・加工技術の開発とカスタムメイドの設計開発の組合せによる統合効果をもっと明確にして打出した方が良いのではないかと思う。
 ・更にβチタンに対する寿命及び有用となる使い方を考えたとき、単に高速だけでなく、経済性を考えた方がよいと思います。
 ・今後の実用化に向けた応用技術の開発がポイントであると思います。
 ・今後、様々な分野で利用が期待されるチタンの加工技術向上が図られた成果は大きいと思います。また、加工技術、インプラントのカスタムメイド生産技術を発展させ、安価なインプラントができることを期待致します。
 ・今後の発展が期待できる。
 ・バインダレスcBN工具による加工技術の開発とCTからの設計手法の構築について十分な成果が得られている。カスタムメイド型生産技術について広範囲での応用が期待される。