平成18年度研究外部評価(中間評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
06−M3 伝統発酵食品の機能性を利用した食品素材化研究 16.7
研究期間 平成17年度〜平成19年度(3ヵ年)
研究概要 イシル(魚醤油)、魚の糠漬け、カブラ寿し、コノワタなどの伝統発酵食品の機能性成分を分析し、抗酸化性、血圧上昇抑制効果など活性の高いものについて特有の成分(例えばペプチド)の分離・精製を行い、機能性食品素材などへの応用を研究する。

外部評価委員のコメント

 ・それぞれの伝統発酵食品の研究により、それらの有用性が明らかになった。
 ・業界がこの成果をいかに活用出来るか。
 ・発酵分野の食品には極めて有用性が高く、有用成分が確認出来た事、又、イシルについては有用成分以外に機能性が確認出来た事は食品に付加価値が付けられたと思われるし、サプリメントとして実用化出来れば、時代背景として大いに役立つと思われる。
 ・石川独自の伝統発酵食品のオリジナリティを高める上で大変、有益であると思う。
 ・食品をテーマにした場合、まず安全性を優先させるべき。
 ・新しい食品の開発に期待できるのでブランド化にもつながる。
 ・広く消費者に浸透する為にも効能、成分の適正かつ大胆な表示が必要か。
 ・伝統食品の機能性について、多くの貴重なデータが得られている。脱塩イシルの調製と粉末化を試みるとの由、ぜひ応用してみたい。
 ・所期の目的→有用成分・機能性を明らかにするという事はうまくできたと思われる。
 ・イシルは小規模メーカが多いので優良品・品質の良いイシルをつくるための再現技術を確定する。
 ・イシルだけに対象をしぼるのではなく、糠漬けの方に血圧の降圧作用があるというお話でしたが、それが何であるのか、特定する研究も大事であると思われる。
 ・粉末化については、製品化の可能性や商品化した場合の市場性・ニーズがあるかどうかを見極めるプロセスが1つ必要だと思われる。
 ・伝統発酵食品の研究はほとんどされておらず、今後、国内外にPRすることが必要と思われる。 ただし、成果をあせらず、長期の基礎研究を行う事が望まれる。
 ・リスクファクターの検討を進める必要大。
 ・GABAは興味ある。
 ・石川県特産の伝統発酵食品の有効成分を分析しており、有用な情報を得ている。
 ・さらなる商品価値を付与するための展開を期待したい。
 ・県工試でしかできないテーマであり、今後の成果が大いに期待されます。