平成18年度研究外部評価(中間評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
06−M2 組織制御による鋳造品の高強度化の研究 12.9
研究期間 平成17年度〜平成19年度(3ヵ年)
研究概要 H16年まで熱処理加工を対象に研究を行ったマグネシウム鋳造品に対して、さらに高強度、短納期化による高付加価値化を図るため、凝固過程に注目した特殊元素添加による高強度化と欠陥(ピンホール)の減少化を研究する。

外部評価委員のコメント

 ・マグネシウム合金の微細化処理の新しい方法が開発されれば、非常に有意義なことなので是非、成功してほしい。
 ・CAEにより、不良低減、歩留改善が計れれば大いに企業貢献につながる。
 ・目標設定が複数であり、絞りきっていない面あり。
 ・又、目標と結果が合致していないと思われる。
 ・研究テーマが複数有り、それぞれの目的や目標は評価できる。
 ・テーマを絞って継続してほしい。
 ・アルミニウム合金鋳物の高強化技術研究での現状調査によるデータはまとめられ、分析されているのか。
 ・IT技術による鋳造方案の最適化とあるが、現状の鋳造における工程毎の問題点の解析はどこまでされていて、どの工程をITに置換えるのか?
 ・本研究では実製品による鋳造シミュレーション実験を数多くやって、鋳造方案がより簡単に出来る鋳造シミュレーションマニュアルのようなものを作成してほしい。
 ・シミュレーションへの実測値の取り込み等で精度をあげていくにはなかなか大変な分野であると思います。
 ・企業を多数巻き込んでいることは良いと思います。反面、中身がうすくなっている。テーマはもっと絞り込みをした方が良いのではないでしょうか?つっこみ方が発散していると思います。
 ・県内鋳造業界を巻き込んでの取組みでスキルアップの底上げを企業側に立った視点で研究されている事に感動します。
 ・CAEへの展開も企業の技術向上に寄与する事となりそうですので高強度化への成果や低温鋳込みへと発展される事を望みます。研究会の活性化維持、期待します。
 ・説明の時間には制限があるので、どれかの課題に限定して説明いただきたい。
 ・Mg合金の利用は今後拡大の一途をとると予想され、産業界としても看過できない課題といえる。結晶粒微細化技術の確立など地元産業界との連携を密にして一層研究を進めていただきたい。
 ・鋳物組織制御手法を用いたMg合金の結晶粒微細化技術の検討とAl合金鋳物の複合熱処理法を用いた高強度化そしてシミュレーション技法を用いた鋳造方案の最適化など高性能鋳造品を目指した研究であり、現場サイドでの製品の安定化薄肉化には必要な技術と考えられるが、目立った成果は現れていない。今後の成果を期待する。
 ・CAEの普及とマグネシウム合金の強度向上とは区別すべきだと思う。
 ・IT技術による鋳造方案の改善はCAE普及にむけてよく努力されていると思う。