平成18年度研究外部評価(事後評価)
整理番号 | テ ー マ 名 | 評価点 | 総合評価 |
06−C4 | ナノ粒子触媒の応用技術に関する研究 | 11.6 | A |
研究期間 | 平成15年度〜平成17年度(3ヵ年) | ||
研究概要 | 化学物質の処理方法として安全で二次汚染のない効率的な処理技術の確立を目指して、酸化チタン粒子を用いた浄化手法の開発について検討し、装置の試作・試運転を行った。その結果、種籾消毒薬として使用されるトリフミン水和剤を分解できることを確認した。 | ||
外部評価委員のコメント |
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・化学物質の処理は大変重要なことである。 ・特に排水の安全性である。どこまで効率的な処理技術が確立されるか。 |
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・目標の達成度の範囲が狭いように感じられる。 ・種籾消毒も減農薬化の流れから最近では農薬を使用せず、温湯消毒の方法が確立されている。 |
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・二次汚染の無い処理という点で、より個別の事例での確立が出来れば、非常に期待出来るのではないでしょうか。 | |||
・他の分野での応用が可能(殺菌、アオコ除去など)。 ・処理能力と動力のランニングコストがポイント、もっと多くのデータが必要。 |
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・利用価値は高いと思われるので性能諸元を明確にして頂きたいと思う。 | |||
・複雑な成分からなる廃水中の希薄物質をナノ粒子触媒によって処理する事の有効性が示された研究として高く評価できる。これに生物学的処理を組み合わせた時、どうなるのか研究を継続してもらいたい。 | |||
・二次汚染のないという部分の目的に対して焦点を合わせたという事は理解できたが、その成果利用という点については、もっと広くマーケットを調べてどこに製品化の可能性や商品化した場合のニーズがあるかを見極めるプロセスが1つ必要だと思われる。 | |||
・当初の計画に対しては、一定の成果が認められる。 ・小規模で行う場合には十分有用と思われるが、実用化を目指す場合には、用途開発が不可欠と思われる。 |
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・実用化の可能性がみられる。 | |||
・二酸化チタン粒子と超音波技術を用いたOHラジアル発生を見い出し、これを排水処理へ応用した点は評価できる。実用排水への試験を進めて頂きたい。 | |||
・低濃度の有害有機物を分解できる点で非常に興味深い。 |