平成18年度研究外部評価(事後評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
06−C3 高速生産機械の振動・騒音の低減化研究 10.9
研究期間 平成15年度〜平成17年度(3ヵ年)
研究概要 織布工場における革新織機(ジェットルーム)では、振動・騒音の公害問題が深刻であり、事業継続が不可能ともなりかねないため、早急な対応が望まれている。そこで、織機から発生する振動・騒音の特徴や要因を調べ、効果的な振動・騒音低減化手法について検討した。

外部評価委員のコメント

 ・樹脂綜絖の改良を進めて、一般に実用化出来るようお願いしたい。
 ・振動、騒音ともにより一層の低減手法が要すると思います。
 ・騒音問題は大変重要であり、再度取り組んで研究すべきである。綜絖の材質等の研究、防音材の研究に取り組んで行って欲しい。
 ・外部環境面以外にも急増している外国人作業者など作業者の安全(例:Help Me!が聞こえない)の面からも重要なテーマと思います。
 ・カバー取り付けでの作業性への影響など懸念点もまだ残っている。騒音の低減効果を各企業に体感させてみるなど普及方法に工具が必要と思います。継続すべきテーマです。
 ・騒音・振動など作業環境改善には一定の成果が得られています。ただ快適性あるいは安全性の更なるレベルアップには技術革新が必要と思われます。
 ・今回の有限要素法解析を取り入れたコンピュータ解析を利用することで、評価方法のレベルアップが計られたと考えます。
 ・就労状況の改善には、すぐれた効果があると思います。
 ・樹脂綜絖の耐久性向上を目指し、更に良品の試作をすれば、軽量化→スピードアップ→コスト軽減につながると考える。
 ・樹脂ヘルドの耐久性試験を材料、形を変えて行うことが望まれる。金属ヘルドの両端にプラスチックを付加したものはいかがでしょうか。
 ・ジェットルームから発生する振動・騒音問題解決策はほとんどないと思っていた。実感できる程の効果が認められたことは極めて高く評価できる。
 ・騒音解析方法も確立されており、今後の工夫しだいではさらに改良されると期待できる(特に樹脂綜絖についてはまだ良いものが作られるはず)。
 ・技術そのものは従来技術であり、新しいものはない。
 ・本テーマそのものは、製造メーカが独自に開発されるべきものであり、工業試験場が取り組む課題ではないのではないか?
 ・本技術の他機械分野への応用可能性を示すべきと考える。