平成17年度研究外部評価(中間評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
05−M2 ヘルスケア繊維素材の研究開発 13.3
研究期間 平成16年度〜平成18年度(3ヵ年)
研究概要 天然機能性物質であるリゾチーム(病原菌等の細胞壁を加水分解して死滅させる溶菌酵素)をポリエステル繊維表面に固定化し、医療用抗菌マスク等の繊維製品に応用する研究を行う。

外部評価委員のコメント

 ・抗菌性を目的にした商品はすでに数多くあり、他の商品との比較、有意性の主張まで進めてほしい。
 ・ヘルスケア以外の用途、犬猫等家内ペットの紙おむつの使用が大変多い。使い捨てでなく連続使用が出来ないか。
 ・合繊メーカの機能性繊維との比較及び洗濯度合による耐久性の問題。
 ・持続期間と耐久性がどうであるか?原糸メーカ等で旭化成がアンチバクテリアとして抗菌繊維(ポリエステル)等、生産しているがこれらのものと差異はどうなるのか?
 ・洗濯耐久性の向上を願いたい。
 ・同一天然物としての比較が必要である。(開発テーマの位置づけを正確に把握して欲しい)
 ・日本全体としてはニーズは大きいと予想されます。一方地元という狭視的に企業化する場合に活用する場が不明確に思えます。是非、成果利用のプランを明確にして頂きたい。
 ・抗菌剤としては天然材であり、有望と思われるリゾチームの活用方法で今後、色々な研究が求められると思います。
 ・ニーズ、着眼点は良い。
 ・石川の繊維を誇れる実用品としての耐久性を最終的に数値で証明して欲しい。
 ・リゾチームの付着(?)法が不明。特許性はあるのか?物理付着では必ず脱着するが。
 ・リゾチームの付着量とコストの検討が必要である。
 ・目的が達成出来れば新規性はあるはず。
 ・処理布の物性変化はないか?
 ・洗濯耐久性に対する技術課題は何なのか、よくわからない。
 ・耐久性が最大のネックになりそうであり、その技術が良く見えない。
 ・面白い技術であるが、少し先に対する技術分析が必要と考える。