平成17年度研究外部評価(事後評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
05−C10 県産農産物を活用した機能性食品の研究 13.0
研究期間 平成14年度〜平成16年度(3ヵ年)
研究概要 農工連携研究体により、機能性成分が含まれるとされる「加賀野菜」を中心とした県産農産物を活用して新たな石川ブランド機能性食品を開発する。

外部評価委員のコメント

 ・研究成果が即一般に伝わらない所がこの研究の難しい所かもしれない。
 ・企業、生産者の期待が大きいだけに更に研究を重ねてもらいたい。
 ・試験研究目標である加賀野菜の機能性を検索し、付加価値を高める基礎研究と機能性食品の開発という応用とがマッチングした事は評価出来る。なお金時草は冷夏の年が平年に比べて抗酸化力が2〜3倍多い事は栽培方法を検討すれば更に付加価値が上るであろう。
 ・昨年に報告があったかも知れませんが、他所の野菜と加賀野菜の明確な持てる要素(効用)について産地としての特徴が出せるとより良いのではないか。
 ・加賀野菜をブランドとして定着させるためにこうした機能性を明確にしておくことは重要で製品が具体化されることは評価できる。
 ・豆乳ブームなどうまく機能広告が出来れば売れ筋となるが、テーマとしては面白いので消費者を納得させる(分かり易いこと)データの明示が必要と考える。機能性とおいしさ、バランスが難しいが健康ブームに乗る様努力して下さい。
 ・素晴らしい成果をあげている。機能性成分をも含めた素材の有効保存法も検討して欲しい。
 ・加賀野菜、特に金時草に関しては、有用成分の分析等の研究が進捗した。
 ・今後は金時草等にしぼり、効用の解明を行う計画を立てると良い。
 ・実用化に向け、着々と成果をあげており、評価できる。
 ・植物としての化合物の生産性をあげる育種を進める必要がある。(加賀地方以外例えば東海地方)で栽培が進んでおり、加賀の特性を持つ金時草の開発が必要か?
 ・県内の農業生産者との連携をさらに高めてブランド化をさらに進めてもらいたい。
 ・加賀野菜に種々の機能性成分が含まれていることを明らかにしており、非常に興味深い。ただ一般消費者がこのことをどの程度理解しているのか?一方で、加賀野菜を利用した食品が製造販売されるようになってきている。これらの商品を販売するときに、パンフレットを添付するような工夫をすると、理解度が増え、販売量も増加すると思われるので、そのような努力を望む。
 ・種々の機能性が、一般の消費量でその効果があるか否かの検討が必要であると思われる。
 ・本研究には関係しないが、加賀野菜の安定供給を考える必要がある。