平成16年度研究外部評価(中間評価)

整理番号 テーマ名 総合評価
04−M3 ナノ粒子触媒の応用技術に関する研究
研究期間 平成15年度〜平成17年度(3ヵ年)
研究概要 シリカ被覆されたマグネタイトを核とした酸化チタンナノ粒子を合成し、試作した簡易浄化装置を用いて処理試験を行い、廃水中の希薄物質を分解する技術を確立する。

外部評価委員のコメント

 ・応用面は広いと思うので、他の水処理不純物の種類と効果を明確にすれば実用化範囲は広い。
 ・環境問題は企業としての存続にも影響しかねないものであり、継続して研究開発を実施し、その成果を期待したい。
 ・非常にタイムリーなテーマではないかと思う。
 ・従来の技術にない点をより極だたせる必要があると思う。
 ・メチレンブルーは比較的分解しやすいので他の物質での評価が必要である。
 ・殺菌効果についても調査・検討を願いたい。
 ・触媒は処理能力に影響する反応速度が課題であるが、近似的技術が多くあると思われるので、効果が上がるのであれば、広範囲に応用ができると思われる。
 ・環境ホルモン処理にも有望な技術と思われる。今後の展開を大いに期待したい。
 ・21世紀は水の時代と言われており、非常にタイムリーなテーマである。
 ・今後、基礎研究の成果を基にした実用化へ向けたプロジェクト立ち上げが望まれる。
 ・実用化に向けて一層の労力が望まれる。
 ・超音波や高圧水を照射するとシリカ粒子表面から酸化チタンが脱離し、触媒性能が劣化する可能性が懸念される。
 ・メチレンブルー以外の多様な有機物を用いた絶対的評価(量子収率)が必要と思われる。
 ・環境を対象としていることからニーズに合っている。
 ・難分解性物質のターゲットの種類を検索して下さい。
 ・他の物質と混ざらない段階での処理として利用できる可能性が大きい。