会長ご挨拶

 同窓生各位には益々ご健勝にてご活躍のこととお慶び申しあげます。
 さて、この度は図らずも「一講会」初代会長という重責を担うこととなりました。 本来ならば、精密工学科第1期生(昭和39年卒)の方々の中から初代会長を選出されるべきですが、会員各位の強いご推挙もあり、お引き受けいたした次第であります。 従いまして今後とも会員各位のご協力をお願い申しあげます。 また、本会の名称は去る平成10年9月19日の発会式において、出席者各位の総意によって決定されたものであります。

 すでにご案内の通り、本会は恩師横山先生が昭和35年4月、新たに設置された精密工学科に精密機器講座(通称第1講座)を創設され、先生が国立石川工業高等専門学校長としてご栄転になられた平成2年3月までの27年間に渡る門下生250名と精密工学科1期生であり、横山先生の一番弟子で本年1月惜しくも55才の若さで他界されました故岡部佐規一先生の門下生110名、計360名をもって構成されております。 この度は、恩師横山先生のもとに本会を発足できましたことを大変嬉しく思いますと共に、現在各職域において、獅子奮迅の活躍をされている会員各位の「心の故郷」ともなるように本会を末永く盛り上げていただきたく思っております。


 ところで、同窓会が活性化し続けるにはいくつかのポイントがあります。 私も自ら研究室から輩出した卒業生700余名からなる同窓会を結成しておりますが、それらについて申し上げておきたく思います。
1)事務局を中心とした幹事の方々がボランティアですが、会員の連絡や企画に努力を惜しまないことです。
 なお今回、本会の発足に際して大変ご尽力を戴いた松原一彦氏を始め多くの方々に感謝申し上げます。

2)同窓会名簿を確実なものにすることが必要です。従って会員各位は自らの情報に変更があれば、直ちに事務局に連絡をお願いします。

3)会員各位は、開催通知を手にしたら、他の予定はさておき、本会に出席するように心掛けて下さい。 そして「横」の繋がりは元より「縦」の繋がりをより一層密にすることが、会員各位の仕事上においても裨益するところ大なるものがあります。

4)同窓会会費を潤沢にすることが必要です。
 例えば、通常の同窓会では卒業時に終身会費を徴収します。しかし本会ではほとんどの会員が卒業生ですから 終身会費の徴収には工夫を要しますが、今後の絶大なる会員各位のご協力をお願い致します。



 昭和35年に呱呱の声をあげ、爾来38年の星霜が過ぎ去り、学科名も「精密工学科」「生産精密工学科」「機械システム工学科・Bコース」と変化は致しましたが、小立野台をにある3階建ての校舎は今だ健在であり、本会の会員各位はすべて、あの学舎で青春の一齣をすごしたことにほかなりません。 数年後には新天地を求めて角間地区へ移転することになりますが、我々は伝統ある小立野台の同窓生であることを誇りに思いながら、横山・岡部門下生として新たなる世紀を生き抜いていきたく思っております。

 最後になりましたが、会員各位の更なるご活躍とご健勝を心より祈念致します。
 以上をもって一講会・会長就任の挨拶と致します。

平成10年12月18日