平成28年度研究外部評価(事前評価)
整理番号 | テ ー マ 名 | 評価点 | 総合評価 |
16-P5 | 県産酵母を用いた有用物質生産 | 15.5 | B |
研究期間 | 平成29年度〜平成31年度(3ヵ年) | ||
研究概要 | 有用物質(ビタミンB群、葉酸、グルタチオン等)の分析手法を確立するとともに、県産酵母が生産する有用物質を見出し、新たな機能性を明らかにする。 | ||
外部評価委員のコメント |
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・健康志向の高まり、機能性表示食品制度の普及に伴って、今後市場は拡大すると思われます。県産酵母ならではの付加価値を期待します。 | |||
・石川の豊富な食材や発酵文化の上に積み重ねるものとしての有用物質の可能性は、大きいと思います。活用分野が広がるよう期待します。 | |||
・従来から工業試験場で行っていた県産酵母に関する研究を推進させるテーマであり、県内企業への技術移転が期待できます。県産酵母の機能性を明らかにできれば新たなビジネスへの展開を期待できます。 | |||
・予備調査で既にいくつかの有望な株が見出されており、県産酵母から有用な物質を産出し、商品化に活かせる可能性が高い研究です。 | |||
・地域に由来する酵母を使用することにより、最終商品にもストーリー性が付与でき、付加価値を高められると感じました。機能性の評価項目についても、良好なものがあれば、最終製品化の際にアピールにつながりやすいものが選定されています。酵母の機能物は乳酸菌、ビフィズス菌等のプロバイオティクスに比べるとマイナーな印象もあるが、それだけに開拓の余地も大きいので、研究遂行の価値は高いと感じます。 | |||
・製品の品質を追求するのであれば「県産酵母」にこだわると限界があります。観光土産品、記念品を指向するのであれば、容器、包装にも県独自の工芸品を採用してインパクトを高める必要があります。また、「県産酵母」の定義、コンセプトを明確にする必要もあります。 | |||
・スタートから県産酵母に絞り込むのではなく、酵母に幅を持たせたほうがよいが、機能性に関しては、逆にもう少し絞り込んでスタートしたほうがよいと思います。また、県産酵母については、原株であり、必要に応じてブラッシュアップしたほうがよいと思います。 |