平成28年度研究外部評価(事後評価)
整理番号 | テ ー マ 名 | 評価点 | 総合評価 |
16-C3 | ピークカット用補助電源システムの開発 | 11.7 | A |
研究期間 | 平成26年度〜平成27年度(2ヵ年) | ||
研究概要 | 一時的な消費電力上昇を蓄電池で補うピークカットを目的として、電気工事が不要な補助電源システムとして、48Vのバッテリーに商用電源から充電し、消費電力が契約電力を超えた時に商用電源に対して超過分の電力補助を行うシステムを開発した。 | ||
外部評価委員のコメント |
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・工場や家庭で、時間帯によってピーク電流が流れる時などに非常に有効です。また、100V電源コンセントに接続するだけで簡単に補助電源となる点、およびピークカットだけに機能を抑え、コスト低下を実現できるところが良いと思います。 | |||
・低価格での補助電源装置は需要があると思います。三相200V対応や、デマンド監視、アラーム発報などの補完機能追加での商品化が期待できます。 | |||
・節電の要求自体、ひと頃の勢いは無くなりましたが更新の市場もあると思います。県内企業と連携して、製品化を進めてほしいです。 | |||
・使用電力量のピークカットにより契約電力の低減を非常に簡単にできるシステムとしてよい研究だと思います。さらに利便性を考えて、電力使用量の監視機能を有することから、超過したときに警報出力や電力使用量のログデータを残す機能も考えてはどうかと思います。 | |||
・ニーズとしては、ピークカットによる契約電力の引き下げが予想されるが、コストを現状より大幅に下げることが必要です。 | |||
・ユニークな視点での研究となっており、今後の展開が期待できます。補助電源を電力の屋内配線に接続するには、製品を開発する企業が電力事業者との協議を経る必要があります。工業試験場は既に一部を開始していますが、この協議が順調に進むように企業の支援を期待します。 | |||
・電力損失が大きいと思います。契約の電流を増やす場合との比較で電力損失を抑える必要があると考えます。 |