平成27年度研究外部評価(事前評価)
整理番号 | テ ー マ 名 | 評価点 | 総合評価 |
複数材のレーザ溶融による傾斜機能創製技術の開発 | 15.7 | B | |
研究期間 | 平成28年度〜平成29年度(2ヵ年) | ||
研究概要 | 複数材の混合割合をリアルタイムにコントロールしながら供給し、混合粉末をレーザで溶融造形することにより、高機能な傾斜材を創製する技術を開発し、金型などの高寿命化を図る。 | ||
外部評価委員のコメント |
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・産業界で必要な技術であり、傾斜の構造設計や製造条件の確立などの研究成果を大いに期待します。 | |||
・均一に混合する装置の開発を新規性としているが、目標を達成するために傾斜機能材が有効である理由や傾斜構造の最適化手法など開発内容をもう少し明確にしてほしい。 | |||
・粉末の混合状態を均一化する具体的な方法を示すことや、混合比率の制御性と破損リスクに対する信頼性などの事前検証が必要ではないでしょうか。 | |||
・必要な機能に最適化させるためには、傾斜の構造を厚さ方向だけでなく、平面的方向への配合も考慮してください。 | |||
・金型(パンチ)の耐久性50%向上を達成するためには、傾斜機能層と母材との間でコーティングよりも強い密着性を求める必要があることに留意してください。 | |||
・実用化されるためには、性能向上分に対する製造コストや品質(信頼性)のメリットを明確にしておく必要があります。 | |||
・耐久性のある金型でも価格競争力を考える必要があり、超硬合金だけでなく、鉄系粉末を利用した応用にも期待します。 | |||
・実験因子が多いと答えを求めることが難しくなるため、造形条件を整理して研究に取組んでください。 |