平成23年度研究外部評価(事前評価)
整理番号 | テ ー マ 名 | 評価点 | 総合評価 |
11−P3 | 漆塗膜へのコーティング技術による耐候性向上の研究 | 16.8 | B |
研究期間 | 平成24年度〜平成25年度(2ヵ年) | ||
研究概要 | 本試験場では、耐久性のある漆の製造条件を見出してきた。しかし、それでも漆塗膜は、環境条件が過酷な屋外や車両内装での利用に長期間耐えられない。そこで、漆塗膜の光沢と色味をできるだけ損なわないで、従来の塗膜と比べて、耐候性を3倍以上向上させる新規なコーティング技術の確立を目指す。 | ||
外部評価委員のコメント |
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・屋外での御輿などの文化財に効果がある。 ・衝撃による欠点を解消して欲しい。 |
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・コーティングの必要性は、ますます大事になって来るものと考える。 ・試作品には、より用途が幅広い物を取り組んで欲しい。 |
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・耐光性の向上に期待ができ、コーティング膜をフィルム化できれば、用途も広がると思います。繊維へのコーティングも開発下さい。 | |||
・漆製品の用途拡大に期待ができます。 ・耐候性の向上と対局すると思われる衝撃に対する評価も必要と考えます。 |
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・耐候性を向上し、漆の輝きを長期間保持できる事により、伝統産業の新たな用途開発を目指して欲しいと思います。 | |||
・漆が屋外で使えることは素晴らしい。また、耐水、耐湿度、防カビなどの効果が期待できるか。 | |||
・直接紫外線を受ける環境の中で、漆塗膜は3〜4年しか耐えられない。せめて20〜25年、現在の6,7倍の耐候性の向上を目指していただきたい。 ・重ね塗りをできるだけしないで済む事が望ましい。 |
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・漆の質感を屋内から屋外へアピール出来る新しいコーティング剤の開発を強く期待する。 ・各産地に合わせた塗布方法と傷んだ場合の研ぎ直しなど、再塗布の研究も合わせて実施すれば実用性と市場性が高まると思います。 |
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・ガラスコーティングを中心としたコーティング技術と紫外線吸収剤、光安定剤などの組み合わせで、ベストな透明性のある耐候性コーティング技術を追求していただきたい。 ・実用化のためには、上記ベスト技術の中から、目標とする耐候性性能を満たす低コスト、塗布性の良いコーティング技術の確立を期待する。 |
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・漆の特長を失わないよう配慮していただきたい。 ・コーティング剤の組成を明確にしながら何が効果的であるのかも併せて追求して欲しい。 |