平成23年度研究外部評価(事後評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
11−C3 スーパー繊維の高機能化に関する応用研究  12.0
研究期間 平成21年度〜平成22年度(2ヵ年)
研究概要  アラミド繊維に機能性を付与する目的で、活性ガスを用いた気相処理法によりアラミド布帛を表面改質し、機能加工剤(撥水など4種類)の洗濯耐久性について評価した。応用事例として、機能加工アラミド繊維を用いた製品(手袋や消防服など)を試作した。

外部評価委員のコメント

 ・ランニングコストの検討が必要。
 ・アラミドは高強度で硬いため、ニットに編成する場合の技術的問題(針の損耗等)が懸念される。
 ・普及の可能性について一定の評価はできるが、個々の製品に関してコスト面など問題点はないか。
 ・気相処理による起毛抑制効果が興味深い。進捗の見通しによっては、当社での開発も検討したい。
 ・スーパー繊維等の特殊素材分野の発展は、日本の繊維産業界にとって重要なテーマである。後加工のレベルアップによる量産・実用化を望む。
 ・地場産業である繊維業界発展のため、更に高機能・高付加価値商品の開発に貢献して頂きたい。
 ・本研究によりアラミド織物の用途拡大が期待できる。
 ・気相処理による環境への影響に留意して進めて頂きたい。
 ・実用性のコンセプトが高い研究と思われる。
 ・気相処理技術を他の素材にも応用してほしい。
 ・アラミド繊維の高機能性について、もう少し詳しい説明が必要。
 ・アラミド繊維の強度を維持した上で、気相処理による表面改質を行う技術は、今後の新しい方向性として興味深い。
 ・当初の目的とする撥水性に関する耐久性が確認でき、商品展開の上で大いに期待できる成果を達成している。
 ・アラミド繊維の気相処理による改質のメカニズムについて、理論的な追求を期待したい。
 ・当初計画した目標をほとんど達成しているが、加工のメカニズムについてはあまり追究されていない。簡単な分析でチェックできる項目については試験を進めるべき。
 ・実用化に当っては、コスト計算をしてほしい。