平成23年度研究外部評価(事後評価)


整理番号 テ ー マ 名 評価点 総合評価
11−C1 楕円振動による超音波利用加工技術の開発   9.8
研究期間 平成20年度〜平成22年度(3ヵ年)
研究概要  超音波振動を利用した産業用ガラスの割断方法について検討し、2インチの円板加工が可能で加工エッジにおけるラジアルクラック生成が抑制された高品位ブレイクレス割断技術を開発した。

外部評価委員のコメント

 ・継続的な研究により、さらなる成果が期待できると思う。
 ・産業界のニーズを再度確認し、達成目標を検討してください。
 ・楕円振動を利用したガラス加工方法は、優れたアイデアだと思う。
 ・是非研究を継続し、残された課題(共振点制御、工具摩耗抑制、加工速度アップ)についての検討がほしい。
 ・当初目標の加工速度が未達である事は残念だが、ここで研究を終えるのはもったいない気がする。
 ・目標達成のために技術課題を整理して、再チャレンジする価値がある。
 ・基本技術の部分は実現できているので、加工速度の向上に対して継続的にトライすべきである。
 ・楕円振動を振動切削等他分野への応用も考えたらどうか。
 ・未達目標達成のため、次のステップを実施してはどうか。
 ・実用化に対して、一定の見通しや成果があったと思う。
 ・ブレイクレス割断の実現と加工速度を向上させていくことと既存技術適用時の総コストと比較して、メリットを明確にしてほしい。
 ・横振動を制御し、すべりを最小にするような工具摩耗対策を検討することで、実用化の可能性が大きくなると思う。
 ・今後、HDDディスクの製造工程が変われば利用の可能性があり、本技術上の問題点を明確にした点は評価できる。
 ・加工スピードが目標より1桁以上悪く、残念である。
 ・ダイヤモンドの極端な摩耗や共振点の変動等の問題で限界があったと思うが、楕円振動を利用した加工の開発につながった点が評価できる。
 ・加工エッジの品質を現状維持しつつ、ガラスのブレイクレス割断の実現を可能とした。今後の発展が期待できる。
 ・高速加工の目標を達成できなかったことは残念であるが、ガラス割断に関するいくつかの要因を明確にできた点については評価でき、このまま終了するのはもったいない。
 ・複雑形状加工への可能性が示されており、横振動を制御する技術の開発が望まれる。